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カテゴリ:社会
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「骨太の方針」にツッコミを入れる ~床屋政談から始める市民民主主義の実践~ 先月16日、政府が「経済財政運営と改革の基本方針2023」――通称「骨太の方針2023」――を公表した。サブタイトルは「加速する新しい資本主義~未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現~」だ。このサブタ...
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自販機新時代 ~可動式店舗の本質と食品販売をめぐる環境変化から~ 博報堂生活総合研究所が毎年発表するヒット予想ランキングは、今年2023年のキーワードを【攻めの安近短】とした。それぞれ、安は安価・安心、近は近場・身近にあるもの、短は短時間・手軽に情報や成果を得やすい...
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合成燃料と水素商用化の未来 ~EUの方針転換を機に考える~ 今月19日から21日にかけ、広島で先進7ヶ国首脳会議(G7広島サミット)が開かれる。それに先立って先月中旬、札幌でG7気候・エネルギー・環境大臣会合が行われた。
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民泊の規制緩和と花粉疎開 ~避粉ツーリズムの可能性をめぐって~ 「今年の花粉症はひどい。薬も何も効きゃしない」という声が巷で聞かれる。メディアも「10年に一度の花粉飛散量」と嘆き節だ。昨年の夏に「高温・多照・少雨」というスギ雄花生育の好条件がフルコンボで成立したせ...
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太陽光発電パネルか、断熱か ~新築住宅の公と私。あるいは全体主義と民主主義の建付けをめぐって~ 「太陽光発電」をめぐってはなぜこんなに各方面で紛糾するのかと思うご時世だ。業務上横領の疑いで東京地検特捜部から家宅捜索を受けた投資会社社長と、政府の成長戦略会議で太陽光発電の肩を持ったことが利益誘導に...
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「静かな退職(Quiet Quitting)」問題の本質について ~ベアも春闘も大方の企業には無縁な国で考える~ 昨年12月14日配信の「JNEWS LETTER」によれば、米国の、特に20~30代の若者世代の間で「Quiet Quitting」(静かな退職)が流行り始めた。会社からクビにされない程度にしか働かな...
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宅配ドローンが飛んでくる ~レベル4飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行)解禁を受けて~ そろそろ年末進行に入りかけた先月6日。筆者はコロナ禍を機に始めた釣り用のリールをamazonで購入した。初級者向け“コスパ最強リール”として名高いシマノのFXシリーズ(C3000)である。戸配してもら...
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ブランドジャーナリズムとパブリック・リレーションズ ~それは広告? ジャーナリズム? 強いコンテンツをめぐる分水嶺~ 先月14日発売の『週刊東洋経済』で「氾濫するPR」という特集が組まれた。PRとはパブリック・リレーションズ。直訳すれば「公共の・関係」だが、作家の邱永漢氏が現代中国人論の古典『中国人と日本人』で言った...
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ロボットシステム最前線 ~ロボットSIerと産業ロボット、そして協働ロボット~ 私事から始めさせてもらうと、幼児の頃はブロック遊びに夢中だったそうだ。伝聞形にするのは夢中だった事実を自身は覚えておらず親の証言に頼るしかないからだが、「あれ? 声がしないな」と思ったら部屋の真ん中で...
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健康経営とプレゼンティーズム ~労働の現場に本当に必要なものとは~ 今から約13年前、前職で紙媒体の編集部にいた頃。帰宅途中に吉祥寺の飲み屋街に寄るのが日課だった。一階の立ち飲みカウンターで店の人に声をかけ、急な階段を上がって吹き抜けの二階に出る。行けば必ず会える面々...
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人生100年時代におけるシニアのセカンドキャリア vol.2 高齢社会を理解するための基礎知識 「人生100年時代」。これまでに得た経験やスキルを活かし、新たな仕事に挑戦するシニア世代に注目が集まっています。そのようなシニアのセカンドキャリアを支援する企業や団体の取り組みを紹介するとともに、シニ...
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人生100年時代におけるシニアのセカンドキャリア vol.1 生涯プロフェッショナル 「人生100年時代」がうたわれる近年、これまでに得た経験やスキルを活かし、新たな仕事に挑戦するシニア世代の人材に注目が集まっています。少子化の影響により、若年層の労働人口減少や人材不足が深刻な社会問題...
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自分の価値観を表現するために持つ“2枚目の名刺”とは 近年は多様性を意味するダイバーシティという言葉が一般的になるとともに、社会人の働き方も多様化してきています。そんな中、本業を持ちながらそれ以外の仕事や活動を行う、パラレルキャリアという生き方に注目が集...
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プレミアムフライデーって実際どうなの? 導入実績とその手ごたえ 2017年2月24日から実施されたプレミアムフライデー。毎月最終金曜日に、15時に仕事を終えることを推奨し、普段より“プレミアム”な生活を過ごしてほしいと、個人消費を喚起しています。実施からおよそ半年...
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伊東乾の「知の品格」 vol.24(最終回) 野蛮を卒業し再出発せよ 品格をもたらすもの(後編) (前回からの続き) 元来解りきったことであるはずなのに 日本の国際的な信用は2015年に入ってさまざまな意味で低下している感があります。この信用