ハードルを乗り越える
その過程と達成感が好き
全てを変えてくれたアナ役
2014年に『アナと雪の女王』が公開されてからは、本当に毎日忙しい日々を過ごしていました。映画のプロモーションはもちろんのこと、公開後はあらゆるジャンルのお仕事のオファーをいただいて、街中でも大勢の方から声をかけられるようになって。お仕事の状況から身の周りの環境から、あらゆることが変わった年でした。そのおかげで今は、たくさんの選択肢の中から自分が本当にやりたいことややるべきことを見極めて、しっかりと切り替えもしたうえで、お仕事に向き合えていると思います。
そんなふうに、人生の転機になったアナ役のオーディションに受かったのは、ミュージカルの経験があったからだと思っています。ディズニー映画はミュージカル要素が強いですし、劇中の楽曲単体やサントラだけでも人に愛される強さがある。オーディションでも、曲をいかにキャラクターのまま歌えるか、試されている感じがありました。その点、ミュージカルも役を演じながら歌う、という意味では同じなので、舞台を経験してきて本当に良かったなと思います。
声優としてはまだまだですが、この仕事の奥の深さはすでに感じていて。というのも、普段、自分の耳に聞こえている声色と録音した声色って全然違うんですよ。だから声優は声に関して、常に自己判断と客観的な判断の両方をしないといけないし、それだけ難しい仕事です。でも、これからは深夜帯のアニメや洋画の吹き替えにも挑戦して場数を踏んで、もっとスキルをつけていきたいと思っています。