成功体験の積み重ねが大事
一つ目は成功体験をさせてあげること。ごく小さな成功でいいのです。それを積み重ねた結果、次のステップが見えてきますからね。小さな成功を重ねながら少しずつ階段を上がっていけば、自分の視野から見える景色も変わってきます。それが成長するということです。一度ステップを上がることができれば、2段目、3段目の成功についてはこちらがきっかけづくりをしてあげなくても、自らの力でどんどん上がっていけるようになります。
見本を示してあげる
言語的説得をする
通常、セルフイメージというのは、自分は何者で、どれくらいの能力があるのか、自分で決めるものです。そのセルフイメージを言語的説得で大きくしてあげて、自信を持ってもらえるように働きかけるわけですね。
安心・安全な場をつくってあげる
失敗をしない人って、実は何にも挑戦していないから失敗しないのだ――とも言えますよね。行動しない人には、成長はありません。だから、たくさん失敗させて、結果が出なくてもチャレンジをしたことを、ほめてあげる。
仮に大きな失敗をしそうになったときは、ちゃんとサポートしてあげればいいんです。そして、本当にまずい状況になりそうな場合は、そうなる前にサポートできるよう、見守っていることを伝えておく。そういう安心・安全な職場環境をつくることです。
この4つは、すべてそろえなくてもOKです。いくつかのポイントを少し意識するだけで大丈夫。今回ご紹介したポイントをご活用いただくことで、自己効力感の高い、成長をやめない人材が、ぐんぐん育つでしょう。
第26回 成長を引き出す自己効力感
著者プロフィール
西村 貴好 Nishimura Takayoshi
一般社団法人日本ほめる達人協会 理事長
経 歴
1968年生まれ。大阪府出身の「泣く子もほめる!」ほめる達人。ホテルを経営する家の三代目として生まれ、経営術を学びつつ育つ。関西大学法学部卒業後、大手不動産に入社して最年少トップセールスを樹立。その後、家業のホテルを継いで経験を積み、2005年に覆面調査会社「C’s」を創業する。短所ではなく長所を指摘することが調査対象の企業成長に効果があると発見し、「ほめる」ことの重要性に気付く。数々の実績を上げる中で、2010年2月に「ほめ達!」検定を実施する、一般社団法人日本ほめる達人協会を設立し、理事長に就任。以降、検定を通じて「ほめ達!」の伝播に尽力している。著書に『繁盛店の「ほめる」仕組み』(同文舘出版)、『ほめる生き方』(マガジンハウス)、『心をひらく「ほめグセ」の魔法』(経済界)、『泣く子もほめる!「ほめ達」の魔法』(経済界)、『人に好かれる話し方41』(三笠書房)などがある。
日本ほめる達人協会オフィシャルサイト
西村貴好オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/nishitaka217/
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