言葉で悩むけど、相談相手がいない。そんな中小企業の社長さんたちに向けて、社名から求人募集の文言にいたるまで、いろんな“言葉のコツ”を共有し、“社長のコトバ力”を養う。それが“社長のコトバ強化書”である。今回は、サービス名、商品名について書いてみました。

４文字が最も流通する文字数

単語をそのまま使う法

新しい単語というのは、覚えてもらわなければならないので、学習コストを必要とします。ですから、すでにある単語をサービス名に使うという方法があります。LINE、note、snowなどは、そういう名前のつけ方ですね。いまは「ライン」と言って「線」をイメージする人はいませんね。

ミキエダネーミング法

幹枝は「かんし」と読むそうですが、あえて４文字で「ミキエダ」と言ってみます。これは何かというと、たとえば、AppleのiPhone、iPad、iMac、iPod、のようにiという幹があり、それぞれが枝として展開するネーミング案のことです。
 
LINEニュース、LINEモール、LINEバブル、LINEモバイル、LINEブログなども、そうですね。
 
DMM英会話、DMM mobileなんていうのも。
 
Yahoo!モバイル、Yahoo!天気、Yahoo!不動産などもそうです。Yahoo!オークションは、「ヤフオク」と呼ばれていたことから、2013年にサービス名をヤフオクに変えました。こういうケースもあるのですね。

飲食店の名前は気まぐれでつけること多し？

サービス名や商品名以外も考えてみましょう。飲食店の店名についてです。
 
「最後のランチで行ったお店の名前、わかりますか？」
 
いやまぁ普通にわかるという人もけっこういると思いますが、よく行くけど、お店の名前を知らなかったという経験をしたことがありませんか？
 
ぼくはinstagramにゴハンの写真をあげるとき、位置情報でお店を入れようとするのですが、店の名前がわからないということがしょっちゅうあります。
 
飲食店の店名は「カムチェッカ・ブランカ・ダラテ」みたいな洒落た外国語で覚えられないというお店が多い気がします。店長が勝手に好きな言葉を店名にしてるから、こうなるのかもしれません。
 
どういう名前がいいかというと、たとえば、表参道の焼肉屋の「よろにく」。渋谷の桜丘にある「タイ料理研究所」。こういう名前はいいなぁと思います。
 
勝手な野望ですが、飲み物をすべてお客さんがセルフでやるBarのお店の名前を「いないいないBar」とつけられたらうれしいです。