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SNSの活用で、企業や組織の様々なプロモーション活動が可能になった昨今。こちらの企画では、そんな企業や組織の公式SNSの中から、特に気になる活動をしているアカウントをご紹介します。第2回は、フォロワー数12万人以上の自衛隊宮城地方協力本部さんの公式Twitterです。
 
宮城県内の自衛隊の活動やイベントの様子を中心に、自衛隊員募集案内や、日常の様子などをツイート。写真やイラストがついていることも多く、プロフィールに「緩めの広報アカウントです!」とある通り、一般的な自衛隊のイメージとは違う、親しみやすさのあるアカウントです。そんな自衛隊宮城地方協力本部さんに、Twitter活用の意図や方針についてたずねました。
 
 

親しみの持てる自衛隊に

 
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自衛隊宮城地方協力本部公式Twitterのヘッダー
広報担当者の方にお話をお聞きしたところ、自衛隊宮城地方協力本部さんがTwitterの活用を始めたのは、2012年の2月。近い将来、少子化に伴い自衛官志願者の減少が予想されることから、安定的な自衛官募集のために、様々な媒体を利用して自衛隊をPRしなければいけないと考えたことがきっかけだったそうです。親しみやすいと感じるツイート内容も、「自衛隊が発表する文章は固くなりがちなので、Twitterでは極力“ゆるく”伝えよう」という方針が採られたとのこと。
 
Twitter運用当初の目的は、自衛隊や地方協力本部の認知度向上と、ホームページへの誘導。ただ、多くのフォロワーに恵まれるにつれ、だんだんと当初の目的だけではなく「とにかく自衛隊に親しみを持ってもらいたい」という気持ちが生まれたのだと言います。現在のフォロワー数が12万人以上までになったのは、「歴代Twitter担当者の個性的な切り口」と分析しているそうです。また、「自衛隊の装備や活動などの、定番の自衛隊ネタに固執せずに、時事ネタや担当者の日常を織り交ぜたからこそ、親しみを持ってもらえたのではないか」とも。
 
Twitterの活用で気をつけているのは、「誤解のないツイート内容にすること」だと言います。確かに、同じ物事に対してでも、一人ひとり考え方は違うもの。見る人によって誤解が生まれるような表現は、避けないといけませんね。
 
 

Twitterを見てイベントに来場する人も

 
自衛隊という組織が、公式SNSを使用する利点は「広い範囲、多くの方々に対して軽易に広報活動が可能な点」だと考える自衛隊宮城地方協力本部さん。以前、イベントが急に決まり、ポスターやチラシを貼る時間が用意できなかったのだそう。しかし、Twitterでの告知や当日の様子を添えたツイートを見て、フォロワーさんが来場してくれたのだとか。時間や場所を選ばないSNSは、広報担当の人数が限られる組織などでは特にメリットが大きいことでしょう。
 
自衛隊宮城地方協力本部さんは、2017年より公式Instagramの運用も開始しました。写真共有のアプリケーションソフトウェアであるInstagramでは、「Twitterとはまた違った角度から、自衛隊に親しみを持ってもらえるよう取り組んでいく」と意気込みを語ってくれました。普段なかなか馴染みのない自衛隊組織。気になった方はぜひチェックしてみてください。
 
 
取材協力
自衛隊宮城地方協力本部
http://www.mod.go.jp/pco/miyagi/
公式Twitter
https://twitter.com/miyagipco
公式Instagram
https://www.instagram.com/miyagipco/
 
 
 
(2017.12.22)

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