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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

アットホームな雰囲気で
相談しやすい一級建築士

 

「住みやすい家」という当たり前を実現する

 
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水野 先ほど、どうなっていればお客さんにとって正しいかという観点が大切だとおっしゃっていましたよね。お聞きしたところによると、「建正」という社名にもその思いが込められているとか。
 
加藤 そうなんです。「建正」とは、まさに「正しく建てる」ということなんですよ。何が正しいかは状況や人によって異なると思います。しかし、建築を行うに当たっては、建築基準法や消防法をはじめとして、守らなければならない法律がありますよね。さらに地域によっては、外観に関する条例が定められていることもあるんです。
 
水野 ほかにも、耐震に関する法令なども昔と比べてアップデートされていて、かつては問題なかった建物が、現在では法令違反になっている例も聞きますね。
 
加藤 おっしゃる通りです。そういった観点も含めて、私たちは法的に問題なく、地域の雰囲気に合い、なおかつお客様の生活やニーズにお応えする。そのうえで、私たち建築士の理念に沿った建物こそが「正しい建物」だと考えており、私はそのような建物を建てていきたいんですよ。
 
水野 素晴らしい方針ですね! 私も、いわゆるデザイナーズマンションと呼ばれるような物件に住んでいる知り合いから、「少し住みにくいところを我慢している」という話を聞いたことがあります。マンションなどに実際に住むお客さんではなく、オーナーが発注者となる場合は、どのような点に注意しておられるのでしょうか?
 
顧客の生活やニーズに応えた住みやすいデザイン
顧客の生活やニーズに応えた住みやすいデザイン
加藤 マンションの場合は、オーナー様が売りやすい・貸しやすい間取りやデザインを意識しています。売りやすいということは、住む人にとっても住みやすいということですからね。特に集合住宅では、限られた面積の部屋で、いかに無駄のないスペースをつくるか気を付けています。もちろん、実際に住む人の生活がすべてわかるわけではないものの、例えば「一般的に窓やドアとの位置関係でここにベッドを置くだろう、であればここにコンセントが必要だろう」といったように、ある程度は予想しながら設計しているんです。
 
水野 確かに、内見したときは広々としているように感じても、実際に家具や家電を置いてみるとドアや収納が開かないとか、コンセントが遠すぎて届かないとか、結局は何も置けないデッドスペースができることもありますからね(笑)。限られた条件から生活を良そうして間取りを設計できるのは、まさに長年の経験があるからこそだと思います!