苦手だとか、嫌だとか
そんなものは思い込みだ!
苦手とか嫌いとかって決めているのは、過去のトラウマか何か知らないけどそういう範疇に縛られた自分であって、それらを行動で一つひとつ断ち切っていくことで未来が解放されるんだよ。それが自由を手に入れるっていうことなんだ。
私は昔から耳が悪い。障がい者手帳レベルの難聴だ。そのせいか活舌も悪い、どもりも入る。訛りもお笑いのU字工事級。だから子どもの頃は笑われた。上京して専門学校で学生をしていたときもしゃべると笑われた。だから人前でしゃべりたくなかった。でも商売を始めたらそんなこと言っていられない。だから一所懸命お客さんとしゃべった。
そうしたら、「それがいい」って言ってくれる人がいたんだよね。地元でラジオ番組を持ったときもそうだった。CRTアナウンススクールの臼井佳子校長が「それは勝人さんの個性よ。それでいいのよ」って。それでちょっと安心して、気付いたんだよ。「駄目だ、苦手だ、嫌だと思うのは、自分がそう思ってるだけなんだな。笑われているのか、笑わせてるのかも、本人以外は誰もわからない、紙一重なんだなぁ」って。
大きく育てたオート先生
「皆さん受賞して嬉しいでしょう。でもほとんどの作品は、偶然とか“なんとなく”で撮れたと思います。オート先生(youtuber名。サトーカメラ宇都宮本店の写真家佐藤秀明氏)に講評されて初めて、そういう意図や構図を狙って撮ってたんだ、って自分で気付いたことでしょう。そう感じたら、芸術の勉強をしたくなった人も多いと思います。
そのときに注意したいのは、『芸術系の学校に進んでも就活が厳しそう・・・』みたいに考えるんじゃないぞ。お父さんお母さんもそういう勘違いをしないでください。せっかく初めて得た自信なんだから、自分の才能の芽を潰すな! 消すな! 蓋するな! 社会に出たら5科目じゃないんだ、それこそ100科目以上ある。社会では5科目以外の才能を持っている人のほうが強いんだから、今胸に灯っているその火を、まずは自分で焚きつけろ! そして突き詰めろ!」
何を隠そう、オート先生も中学のときの職場体験学習でサトーカメラで働いたのがきっかけで、写真に目覚めたんだよ。それまでは、人と話すのが苦手だし、アガリ症だし、自分に自信も持てなかった。でも職場体験のときに、うちの吉羽誠店長から、「写真うまいね。写真向いてるかもしれないよ」と言われて、それがものすごく自信になったらしい。
それで「日本大学芸術学部写真学科に行って写真家になる」と自分で決めて、県内で唯一日芸への推薦枠があった作新学院高に進み、高校写真部では日本代表になり、自分で決めた通り日芸で写真を学び、卒業後はサトーカメラに就職し、そこから力をつけ指導者として頭角を現し、今では県内の高校写真部を指導し、さらに撮影ツアーで全国を駆け回っている。
彼は天才じゃない。天才だったら今うちで働いていない。だけど努力家だ。自分で自分の可能性を信じ、伸ばし続けている。そのために一生懸命に勉強している。だから他の人の作品を的確に解説する技量は日本一レベルになった。そして今、オート先生という名前で、全国でもトップクラスの写真系人気youtuberになっている。アガリ症で人見知りなのに、だよ。
なぜ人前に出て話すのか。それは苦手だったからだよ。そうやって具体的な行動で「自分はこれが苦手」という自己認識を変えていくんだ。認識なんてそんなもん。ただの思い込みなんだよ。私が「自分がしゃべると人に笑われる」と思っていたのを、「逆に、笑いがあってイイじゃないか」という認識に変えていったのと同じだ。
何でも環境のせいにするな!
自分の日常は自分で守れ!
4月1日発売の『商業界』5月号でも話したことだけど、サトーカメラでは今回のウイルス騒ぎを受けて独自に方針を出し、アソシエイトに徹底させている。全7項目を紹介しよう。
1. 毎日ヨーグルトと納豆で腸内環境を整える。免疫力アップの基本
2. 温かい飲み物で血行促進! 飴をなめて喉を潤そう
3. 免疫力を上げるとは体温を上げること。体を温める食材やビタミンCなどで十分な栄養を
4. お風呂に浸かってしっかり身体を温めよう
5. 疲れすぎは免疫力ダウン。6時間以上の睡眠で身体をいたわろう
6. イライラした時こそ口角上げて、写真で想い出を振り返って笑顔になろう
7. こんな時だからこそ想い出の写真で心を癒して心の免疫力を高めよう!
このうち最後の2つが、うちの本業である写真を笑顔と癒やしに関連付けさせた項目だ。環境のせいにせず、自分の免疫力を上げるためにできることをする。このことの大切さを今こそ実感し、実行するべきだと思う。
振り返ってみれば、この連載に限らず、私はずっと自助努力の大切さについて語ってきた気がする。自分を信じてあげられるのは自分だけ。自分の才能を伸ばしてあげられるのも自分だ。そのためには具体的な行動で努力することだ。環境を変えるのだって、自分で決めて行動するから変わるんだからね。
私もサトーカメラも、これからもずっと、自分たちの頭で考えて、やるべきことをどんどん実行に移していくから、ヨロシク!
■3月11日(水)
PIO勝人塾IN郡上大和
事務局 郡上商業開発 SOLD OUT
■3月13日(金)
第40回おおさか勝人塾IN大阪
事務局 経営コンサルティングアソシエーション
https://www.facebook.com/events/853867471703622/
■3月17日(火)
第33回わかやま勝人塾IN南部
事務局 藤原農機
https://www.facebook.com/events/162225675067063/
■4月10日(金)
とうほく勝人塾IN八戸
事務局 やまはる
■宮内亨と佐藤勝人の売れる経営コンサルタント養成講座
4月15日開講 第1期生募集 全12回100万円(税別)
nsatou@satocame.com
第31回「ニコニコチャンネル ニッポン勝人塾」(3/16(月)12:00-13:00)生配信
■第16回アメリカ商業流通視察ツアーINニューヨーク4泊6日の旅
2020年6月15日(月)〜6月20日(土) 最終締切4月15日
https://www.facebook.com/events/2608151352751955/
■講演依頼・セミナー依頼のお問合せは
nsatou@satocame.com
vol.41 コロナの春、自助努力の大切さが問われた
著者プロフィール
佐藤 勝人 Katsuhito Sato
サトーカメラ代表取締役副社長/日本販売促進研究所.商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司チーフコンサルタント/作新学院大学客員教授/宇都宮メディア.アーツ専門学校特別講師/商業経営者育成「勝人塾」塾長
経 歴
栃木県宇都宮市生まれ。1988年、23歳で家業のカメラ店を地域密着型のカメラ写真専門店に業態転換し社員ゼロから兄弟でスタート。「想い出をキレイに一生残すために」という企業理念のもと、栃木県エリアに絞り込み専門分野に集中特化することで独自の経営スタイルを確立しながら自身4度目となるビジネスモデルの変革に挑戦中。栃木県民のカメラ・レンズ年間消費量を全国平均の3倍以上に押し上げ圧倒的1位を獲得(総務省調べ)。2015年キヤノン中国と業務提携しサトーカメラ宇都宮本店をモデルにしたアジア№1の上海ショールームを開設。中国のカメラ業界のコンサルティングにも携わっている。また商業経営コンサルタントとしても全国15ヶ所で経営者育成塾「勝人塾」を主宰。実務家歴39年目にして商業経営コンサルタント歴22年目と二足の草鞋を履き続ける実践的育成法で唯一無二の指導者となる。年商1000万〜1兆円企業と支援先は広がり、規模・業態・業種・業界を問わず、あらゆる企業から評価を得ている。最新刊に「地域密着店がリアル×ネットで全国繁盛店になる方法」(同文館出版)がある。Youtube公式チャンネル「サトーカメラch」「佐藤勝人」でも情報発信中。
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