まじめに語っても何も残らない
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「このろくでもない、素晴らしき世界で」
我々LIGは「Think Different」であることを常に意識しています。
常に結果にコミットし、Leading Innovationを体現し続けながらも、ひとのときを想う。それがLIGです。つまり我々はJUST DO ITの考えのもと、場所に届けるんじゃない。人に届けるんだ!という気持ちで、あしたのもとを創り続けているという事になります。
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https://liginc.co.jp/company/message
いかにして、ツッコミどころを残すかが、Webサイトのコピーのポイントです。
これは企業サイトではありませんが、ぼくがコピーを担当したサントリーの「人類以外採用」です。
http://www.suntory.co.jp/company/cm/forest-recruit
サントリーは、いい水をつくるために、森をつくる活動をずっとやっていて、そのことを伝えるためにできたサイトです。森で働く動植物たちを社員に見立てた採用サイト。
細いところまで、いろいろツッコミどころを残して書いていますが、ミミズの名前が、ミミズミチコというのもツッコミを狙ってです。この名前のおかげで、清水ミチコさんのTwitterフォロワーの方が清水さんにこのサイトを伝えて、清水ミチコさんがつぶやいてくれました。
ソースコードに言葉を
パソコンでしか見られませんが、そのWebサイトがどういうコードで書かれてできているかを見ることができます。右クリックで「ソースコードを見る」というヤツです。上であげた人類以外採用のサイトのソースコードを見ると、こんなのが出てきます。
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(ニョロニョロニョロ)
あ、はじめまして、ミミズ ミチコです。
わざわざソースコードまで見てくれてありがとうございます。
私たちが生活する「天然水の森」はサントリーの社員の皆さんが
2003年から守ってきてくれた、大切な森です。
しかも、森を守ることで、水を守っているとのこと。
そう、「水と生きる」というサントリーのスローガンがありますが、
その言葉には「ミミズと生きる」も含まれているのです。
私たち、動植物は一人ひとりが生活することで、森を守る働きをしています。
とは言っても、ソースコードのように皆さんの知らないところではありますが…。
水を育むために、森を守る。
サントリーの皆さんの活躍はコチラからご覧ください!
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ちゃんと表示されているかわかりませんが、上のアスキーアート(記号や文字で絵をつくること)で、ミミズを描いています。こんなところ誰が見るんだと思いますが、ここを見て、SNSでつぶやいてくれてる人がちらほらいました。こういうところまで、言葉を見られることを意識していると、感心されますよね。
ムリしてふざけるとビミョーな感じに・・・
ただし、ムリにおもしろくがんばろうとすると、何と言いますか、痛い感じになってしまいます(ぼくは勇気をたたえますが・・・)。そして、多くの中小企業のサイトは、名刺交換した取引先の方が見ることを考えると、あまり思い切った案もできないのかもしれません。
そこで大事なのが、企業理念だと思います。企業理念が、印象に残る言葉であれば、そのサイトの企業にもいいイメージをもたれます。
社長のコトバ強化書 第2回 中小企業の企業理念はおもろいほうがいいでしょ
http://www.business-plus.net/business/columnist/hasegawatetsuji/series/170310_tp0016.html
読むとちょっと見え方が変わる言葉を
企業理念とは別に、サイトに訪れたときに、ヒトコトつける方法もあります。たとえば「ありがとうございます」と出てくるのと、出てこないのとでは、印象は変わります。
株式会社ニューロンネットワーク
http://neuron-network.co.jp
このサイトのコピーはぼくが担当したのですが、サイトに行くと「あなたとつながる」という言葉が出てきます。
そのほか、ページのいちばん上にコピーが入れてあります。企業情報のページには、
「今年で14年目のニューロン。人で言えば、もう中学2年生です。」
普通に創立14年目と書かれているより、ちょっと印象が変わりますよね。アクセスのページには、
「迷ったらスグお電話ください。」
という言葉と電話番号が書いてあります。ちょっと親切な会社に見えますよね。あと、こういうふうな言葉を語っている企業サイトのほうが少ないので、やさしい企業に見えるかもしれません。
こういうちょっとしたところの言葉で、企業サイトの印象は変わるんじゃないかなと思ってます。
URLもコピー。co.jpならビッグワードがとれる
最後にもうひとつ重要なことをお伝えします。
ぼくが代表をつとめる株式会社コピーライターのURLは、
http://www.copywriter.co.jp
です。
「このドメインよくとれましたね」と言われるので、ネタのひとつになっています。「.com」や「.jp」ではなかなかとれないけど、法人しか取得できない「co.jp」だと、とれる言葉が一気にひろがるので、オススメです。copywriter.comなんて、100万円以上余裕でするのではないでしょうか。
今回は最後なので長くなりましたが、言葉を書くということは、詰まるところ、読んだ人がどう思うか? をひたすら自分に問いかけることです。自問自答は、経営者の方がよくやっていることなのではないでしょうか。だから、言葉が強い人、つまり自分なりの言葉を持てるようになると、経営者としても優秀になれるんじゃないかな、なんて思ってます。
第5回 企業サイトにはツッコまれる言葉を
著者プロフィール
長谷川 哲士 Hasegawa Tetsuji
株式会社コピーライター/株式会社噂 CEO
経 歴
1984年4月8日島根県生まれ。「私服で働けて横文字でかっこよさそうだった」という理由でコピーライターを志す。リクルート、面白法人カヤックを経て、2016年1月に株式会社コピーライターを始動。2016年12月に株式会社噂のCEOに就任。書いたコピーに「元カレが、サンタクロース。(なんぼや)」「元カレも、今カレも、オカモトです。(オカモト)」「人類以外採用(サントリー)」「逆風で加速せよ。(GREE)」「愛やエッチよりまえに、自慰がある。(TENGA)」「最後の思い出も、家でつくる。(鎌倉自宅葬儀社)」「青春はつづくよどこまでも。(横田高校)」「10代のうちに、初体験しよう。(和歌山リア10プロジェクト)」などがある。 噂になる企画をつくりたい方は、株式会社噂にご連絡を。社名や商品名、サービス名、キャッチコピーで迷ったら、株式会社コピーライターへご連絡を。
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