B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

ライフスタイルLIFESTYLE

 

◆社会に衝撃を与えた事件が
   熱きヒューマンドラマに!

 
150916_ls_111ex01.png
山一證券破綻の真相究明に挑んだ社員たちの戦いがドラマに
 1997年11月、日本の四大証券会社の一つ、山一證券が自主廃業を発表しました。要因は、粉飾決算を重ねた末の約2600億円もの簿外債務。この事件は社会に大きな衝撃を与え、社長の号泣記者会見をいまだに覚えている人も少なくないでしょう。社員も知らなかった膨大な債務は、いったいどのように生まれ、隠し通されてきたのか。当時、この事実が明るみに出ると、顧客は混乱し、社員はおろか役員すら逃げ出したと言います。そんな中、最後まで会社に残り、経営破綻の真相究明と精算業務を続けたのは、社内から“場末”と呼ばれ、煙たがられた部署の人々でした。
 
 戦場の最後尾で追撃する敵を防ぎ、味方の退却を助ける部隊を「しんがり」と呼びます。理不尽な会社の不正への怒りを胸に、全社員や顧客、家族のために、最後まで筋を通し闘い抜いたしんがりの社員たち。その姿を描いた清武英利氏のノンフィクション作品『しんがり 山一證券最後の12人』(講談社+α文庫)を原作に、社会派ヒューマンドラマが誕生しました。「終身雇用」「愛社精神」という言葉が生きていた時代を背景に、会社を愛し、仕事に誇りを持って人生をかける男たちが、現代社会で働く全ての人の心を射抜く――この秋、WOWOWが送る「連続ドラマW しんがり~山一證券最後の聖戦~」に注目です。
 
 

◆主演・江口洋介氏をはじめ
   演技派俳優陣が勢ぞろい

 
150916_ls_111ex02.png
主人公・梶井達彦を演じる江口洋介氏
 ドラマの幕開けは、1997年4月。山一證券の常務取締役・梶井達彦は、社内監査を行う業務監理本部――左遷社員が追いやられる“場末”とも呼ばれた、通称・ギョウカンの本部長に就任します。梶井の異動初日、大蔵省証券取引等監視委員会の調査が入るという事件が・・・。当時、金融業界は総会屋への利益供与問題で大きく揺れていました。梶井の指示のもと、営業考査部の面々は社内調査を実施。そんな中、監査部が総会屋との関係を示す資料を見つけてしまい、そこからストーリーはどんどん大きく展開していきます。
 
 今回、正義感が強く情に厚い主人公・梶井を演じたのは、数々の映画やドラマで活躍する江口洋介氏。共に組織へ立ち向かうしんがりの仲間には、萩原聖人氏や勝村政信氏など、演技派俳優がそろい踏みです。単に大企業の破綻を追うドキュメンタリーではなく、そこに生きる社員たちの人間味も、このドラマの大きな見どころ。組織の大きな事件を前に、葛藤しながらも上層部に立ち向かい、不正を暴いていくしんがりたちの生き様から目が離せなくなるでしょう。
150916_ls_111ex03.png
 
150916_ls_111ex04.png
 
150916_ls_111ex05.png
 
 

◆働く現代人に問いかける
   「仕事に愛や誇りはあるか?」

 
150916_ls_111ex06.png
 原作を読み、12人の社員がなし遂げたことの凄さに感銘を受けたという主演の江口氏。話の性質上説明的なセリフも多く、決してドラマ向きとは言えない作品を、いかにドラマらしくしていくか、スタッフと話し合いながらつくりあげたそうです。また、主人公の梶井というキャラクターを演じるにあたって
 
 「梶井のような上司や政治家がいたら社会は変わるだろうな、という他人任せな考え方自体が違うのではないでしょうか。お互いのバイブレーションや情熱をぶつけ合って、共に高めあっていく。それが出来たから、エリートでも特別でもない普通の社員たちが大企業消滅の真相究明と清算業務を成し遂げられた・・・そこに面白さがあると感じています。普通の人間同士が言葉を交わして、会社の中で酒を飲み、幹部たちを助け、組織の中で人間関係を深く繋げていったからこそ、彼らは最後まで闘えたのではないかと思います。それは「人の山一」と呼ばれた山一證券には、そもそも存在していたものだと思うので、その人間味のある感じが表現できたらと思います。変わり者と呼ばれていた梶井が、仲間と出会い、助けられ、ここまで辿り着きました」
 
 と、コメントを寄せています。この巨大な組織での出来事は、どの企業にも置き換えられると共に、共感できる部分も多いかもしれません。会社のため、仲間のために最後まで戦い続けるしんがりたちの姿は、働く全ての人々に「自分の仕事に誇りを持っていますか?」「会社を愛していますか?」と問いかけてきます。日々の仕事に人生を賭けられるほど打ち込めれば、人生の充実度は何倍にも変わってくるはず――。
 
150916_ls_111ex07.png
9月22日22:00より放送開始。1話は無料放送なのでお見逃しなく!
 俳優という“仕事”と向き合う江口氏は「年齢やキャリアを経たことで感じ方は変わってきた部分もありますが、やっぱり、人を惹きつけるような良いシーンを撮れた時は充実感ややりがいを感じますし、そこに仕事の楽しみを感じます。このドラマに登場する人たちのように会社を愛し、仕事にプライドを持てるのは本当に幸せなこと。僕も、仕事を投げたくないから、自分のベストを尽くしていく。多くの人に、仕事に対してそういうものを感じてほしいですね」と語ってくれました。
 
 あなたにとって、仕事とは何ですか? ――この「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」を通して、ぜひ考えてみてください。
 
 
 
 
       
日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」

2015年9月20日より放送開始≪※第1話無料放送≫
毎週日曜22:00~WOWOWプライムチャンネル
原作:清武英利『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社+α文庫)
監督:若松節朗(『沈まぬ太陽』『柘榴坂の仇討』「ドラマW チキンレース」)、村谷嘉則 脚本:戸田山雅司(「相棒」シリーズ)
音楽:住友紀人(『テルマエ・ロマエ』)
製作著作:WOWOW 制作協力:共同テレビジョン
出演:江口洋介 萩原聖人 林遣都 真飛聖 / 勝村政信 佐藤B作 矢島健一
三浦誠己 霧島れいか 板垣瑞生 大河内浩 品川徹
田中健 / 佐野史郎 光石研 平田満 岸部一徳

 

 
 
 (この情報は2015年9月16日現在のものです)
 
 
 
 

ライフスタイルランキング

関連記事