◆常に高みを目指し
世界を魅了する「獺祭」
日本の伝統的な酒である日本酒。ワインや焼酎ブーム、宴会離れといった様々な時代の変化に伴い、一時は日本酒離れが進んだものの、近年、日本酒の人気が再燃しているようです。健康や美容にも良いという観点から海外でも和食と共に定着しつつあり、国内でも蔵元や銘柄ごとの個性ある味わいが改めて着目されています。こうした流れの中でも、他の追随を許さないムーブメントを起こしているのが、山口県・旭酒造が手がける「獺祭」。飲食店で品切れが続出しているこの銘柄を、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」――このコンセプトの下、旭酒造が醸す獺祭は、山田錦を使った純米大吟醸のみ。洗米から上槽まで、人の繊細な手仕事と最先端の技術を駆使し、常に最高峰の酒を目指しています。こうした飽くなき探究心と酒づくりの情熱が、日本最高峰の精米歩合23%を誇る銘酒「獺祭 磨き二割三分」を生み出し、世界にその名を轟かせました。日本酒通のみならず多くの層を虜にする獺祭の魅力をより楽しめる、とっておきの一軒をお勧めしましょう。
◆獺祭を味わい尽くすなら・・・
ストア&バー「獺祭Bar23」
京橋駅直結の東京スクエアガーデン地下1階に、2013年5月にオープンしたのが、ショップも兼ねたバー「獺祭Bar23」。楽しく飲め、気に入った獺祭を購入でき、さらには獺祭のプロフェッショナルと語らえる専門店です。数字の「23」は、二割三分の精米歩合に由来するのだとか。店内は、織部焼のタイルを敷き詰めた床に、旭酒造の社長である桜井博志氏にちなんだ桜のカウンターといった日本を感じさせる上品な佇まいに、季節の花が彩を添え、さらにスペインのアンティークのイスがモダンさをプラス。世界へと羽ばたく日本酒・獺祭をイメージさせる空間となっています。
獺祭の世界進出を見据え、国内でのアンテナショップとして誕生したこの店は、徳島の名店「青柳」で知られる日本料理の雄・小山裕久氏のプロデュースによるもの。多彩なラインナップの獺祭と、同ビル内にある小山氏の店「京橋 婆娑羅」から提供されるオリジナルのフードは相性抜群です。メニューの中には、青柳の名物として知られる唐墨もスタンバイ。ねっとりとした濃厚な食感でありながら、繊細でふくよかな風味が後を引く、格別の酒肴と言えます。もちろん、メインの獺祭も、バー限定のフレッシュな発泡濁り酒「オッターフェスト サケ」や、人気の「磨き二割三分」、さらに二割三分の上を目指し、その時のベストを追求した「磨きその先へ」といったプレミアムな一杯まで多彩にラインナップ。他では味わえない、獺祭と料理の見事なハーモニーを楽しむことができるのです。
◆日本酒のイメージを変え
新たな世界を切り拓く
種類豊富な獺祭を前に、目移りしそう――。ならばぜひ、「磨き二割三分」、「磨き三割九分」、その日のお勧めを味わえる「三種おためし」を注文してみてください。キリッとしっかりした旨味と飲みごたえのある「磨き三割九分」と、同じテイストを感じさせながらも、口に含んだ瞬間から澄み切った香りと味わいが爽やかに全身を駆け巡る「磨き二割三分」。この2つを飲み比べただけでも、それぞれの個性の違いを目の当たりにし、獺祭という酒の奥深さに感じ入ることでしょう。確かな素材と技術によって生み出された美酒と料理の競演は、まさに夢心地。この他、獺祭を使った酒饅頭やグッズの販売など、獺祭のストア&バーならではの魅力が満載です。
獺祭はすでにニューヨークをはじめ、海外でも脚光を浴びている他、この2014年春には、フランスのパリにも「獺祭Bar23」がオープンします。また、フレンチの巨匠・ジョエル・ロブションの料理とのマリアージュも展開するとのことで、ますます目が離せません。「酒造りは夢創り。拓こう日本酒新時代」。常に革新を重ね、より優れた酒で私たちの心を酔わせてくれる獺祭。和食の垣根を越え、世界へと飛躍を続ける日本酒の革命児に、今後も乞うご期待です。
獺祭Bar23 〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデンB1F 定休日 日曜・祝日 営業 ストア11:00~20:00 バー 11:00~14:30、16:00~24:00(土曜12:00~24:00) |
(この情報は2014年3月19日現在のものです)