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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

優れた競走馬を育成し
引退後の活動もサポート

 

仮説と検証を大事に競走馬を育成

 
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名高 あらためて、EQUIFINEさんの事業内容について教えてください。
 
藤沢 弊社では競走馬の育成牧場の運営および、調教やトレーニング、初期育成を担っています。具体的には競走馬の馬主、オーナー様が所有する若い馬をお預かりし、人を乗せて走るための調教や、芝や砂といったさまざまなコースをより速く走るための調教などを行っているんです。
 
名高 なるほど。競走馬になるための基礎トレーニングというわけですか。
 
藤沢 ええ、弊社での調教を終えた競走馬は、JRAのトレーニングセンターでより高度なトレーニングを積み、実際のレースに挑む流れですね。また、レースに出場した競走馬は、休養を取りながら次のレースに向けてコンディションを調整します。放牧といって牧場の敷地に馬を放ってリフレッシュさせたり、ケガをした際には療養したりといった際の管理も弊社が担っているんです。
 
名高 競走馬の調教や訓練だけでなく、さまざまなサポートをしておられるんですね。馬や動物が好きな方にとっては、やりがいのある仕事でしょう。
 
藤沢 やりがいは大きいですね。弊社には、私のほかに4名ほどトレーナーが在籍していて、そのうちの一人は、実は小学生の時に乗馬スポーツ少年団で知り合った幼馴染なんです。彼女は学生時代には馬術競技に取り組み、その後は乗馬クラブでインストラクターを務めたのち、私の誘いで弊社の立ち上げに参画してくれました。現在はマネージャーとして運営にも携わってくれています。
 
名高 少年時代から気心知れた方が右腕となると、頼もしい限りですね。
 
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藤沢 彼女をはじめトレーナーそれぞれが自由な発想で取り組んでくれるので、安心して現場を任せられるんです。弊社で競走馬を調教・育成するに当たって、大切にしているのが“仮説”と“検証”。馬も人間のように、一頭ずつさまざまな個性を持っています。中には相性が悪い人間は乗せたがらず、振り落としてしまう気性の荒い馬も。そういう場合、この馬に対してはどのようなコミュニケーションを取り、どのように調教すれば良いか、まず仮説を立て、そして実際に行って検証するというプロセスで取り組むようにしています。その中で、どうすればその馬が快く動けるか、馬自身が自然と教えてくれるようになるんですよ。