B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 神奈川県出身。15歳で塗装店に弟子入りし、20歳で独立。ゼロからのスタートで苦労を重ねつつも、丁寧な仕事ぶりと誠実な姿勢が評判を呼び、徐々に依頼数を伸ばしていった。2000年に(有)柴田塗装として法人化し、サイディングや屋根工事の新分野にも事業枠を拡大。一般の施主だけでなく、ハウスメーカーや工務店からの信頼も厚い。2015年にはポップな外観が目を引く新事務所をオープンした。【ホームページ
 
 
 
鮮やかな赤色が印象的な「SHIBATA PAINT」の看板に、オシャレなレストランを思わせる外観。有限会社柴田塗装の事務所は、従来の塗装店とは一線を画したイメージを打ち出している。社用トラックにもペンキの汚れ1つ見当たらない。スタッフの年齢層も若く、さぞかし社の考えも現代風なのかと思いきや、柴田誠代表取締役と、息子の翔也氏、大樹氏の口から語られたのは仕事に対して妥協を許さない真摯な気持ちと、熱い職人魂だった――。
 
 
 

評価を自然に高めた施工技術

 
150909_k2363_g01.jpg
インタビュアー 川村ゆきえ(タレント)
川村 塗装やサイディング、屋根工事などを行われる柴田塗装さん。社長の柴田誠さんと、その両腕としてご活躍されるご子息の翔也さんと大樹さんにお話をうかがいます。まずは柴田社長、この業界に入ったきっかけは何だったのですか?
 
柴田(誠) 15歳で家の近所の塗装店に就職したのがきっかけでした。20歳で独立するまでに他の職種も経験しましたが、塗装業が一番性に合っていましたね。
 
川村 若くして独立なさったんですね。職人の世界では、珍しいことではないのでしょうか。
 
柴田(誠) 業界でも珍しい部類かもしれません。独立当初は、いつ仕事があるかの予定もなく、気持ちが下降することもありましたが、自宅の塗り直しをしていた際に、偶然通りがかって作業を見た方から「私の家も塗り直してください」と頼まれたことがありまして。それで「もっと頑張るぞ!」って気持ちが上向きになりました。
 
川村 評価してくれる方がきちんといらっしゃったのですね。だからこそ不遇の時代も乗り越えられたのだと思います。私もその気持ちは共感できます。
 
柴田(誠) 本当にありがたいお話です。その後、仕事も増えてきたので、会社の信用度を上げるため法人化して組織として形を整えました。