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 最近の会計は、過去実績の積み重ねの部分よりも、「会計上の見積り」 のウエイトが非常に高くなっています。税効果会計しかり、退職給付会計しかり、各種引当金の計算等々においてそうです。この見積もりの世界はある意味で極めてドライです。そこに何ら感情は入りません。数字の持つ客観性、合理性だけが追求されます。従って、会計上の見積もりをする場合には、とことん、その計算される数値の計算過程やら思想といった点で、会社側と徹底的な議論をします。
 所詮、見積もりの世界なのですが、その計算合理性、説明責任を果たしうる説得力があるのかが問われます。
 
 またまた話がそれてしまいました。最後にまた山田家の話に戻しましょう。
 
 

7、持家を売却してしまった後の山田家の会話

 
妻  「お父さん、家もやっと売却できたし、あとは貴方の退職金だけが頼りですね」
 
亭主 都合が悪くなり話題をそらす。
   「おい日経の記事にこんなのが載ってるよ (5月11日)
   『自治体病院 財政難で独法移行 42病院に倍増 人件費など柔軟に
    、、、自治体病院は7割が赤字経営。独立行政法人になれば人件費や医薬品費の
   見直しなど柔軟に取り組みやすくなる利点がある。 年功序列で高止まりしがちな
   間接部門の給与水準などを下げるなど柔軟な運営が可能となる。、、、」
 
 
   「那覇市立病院は 07年度2.9億円の赤字だったのが、独法移行した08年度に1.7億の
   黒字転換になったんだってさ、やはりお役所仕事って、どこかが狂ってるんだろうかね。」
 
妻  「やっぱり民間と同じような会計手法をとらないと駄目じゃないの。ところで、
   今後の我が家の支出管理とお財布は、私が握りますからね!!」
 
亭主 また話題をそらす
   「おい、今日このマンションで源氏ホタル観賞会があるんだって。見に行こうよ」
 
 
ということで、来月は都心の自然について考えてみたいと思います。マンションでのホタル見学も味気ないものの、ここまでやるか?と複雑な気分ですが、東京ど真ん中にもまだまだ、沢山の自然が残されています。 そして 「生物多様性ってなに?」 という点にも触れてみられたらと思います。
 
 
 

 プロフィール 

渡辺俊之 Toshiyuki Watanabe

公認会計士・税理士

 経 歴 

早稲田大学商学部卒業後、監査法人に勤務。昭和50年に独立開業し、渡辺公認会計士事務所を設立。昭和59年に「優和公認会計士共同事務所」を設立発起し、平成6年、理事長に就任(その後、優和会計人グループとして発展し、現在70人が所属)。平成16年には、優和公認会計士共同事務所の仲間と共に「税理士法人優和」(事業所は全国5ヶ所)を設立し、理事長に就任。会計・税務業界の指導者的存在として知られている。東証1部、2部上場会社の社外監査役や地方公共団体の包括外部監査人なども歴任し、幅広く活躍している。

 オフィシャルホームページ 

http://www.watanabe-cpa.com/

 

 

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