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コラム ほめ達!の「未来を拓く言葉たち」第22回 緊張との付き合い方 ほめ達!の「未来を拓く言葉たち」 一般社団法人日本ほめる達人協会 理事長 西村貴好

コラム
皆さんこんにちは。1月も残すところあと2日ですが、今年もよろしくお願いいたします。最初に、少しだけ当協会の近況についてお話をさせてください。
 

今年は「ほめハラ」が流行語に!?

 
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認定講師Of The Year 2018に選ばれた認定講師たちと
おかげさまで2018年に、日本ほめる達人協会ほめ達検定3級の合格者が4万5000人を超えました。1年間の合格者も8000人を超えました。これは当協会が事前に想定したよりも1000人以上多い数字です。私自身について言うと、昨年の年間講演回数は225回と6年連続200回超えです。過去の累計では13万人以上の方に「ほめ達!」講演や研修活動をしたこともあって、毎日どこかで「ほめ達の研修を受けました」と声をかけられるようになりました。当協会の活動が時代の要請にマッチしているからか、需要も増して、ますます「ほめ達」の活動が世間に広まりつつあるなと実感しています。
 
実は昨年、「ここ2、3年のうちに『ほめすぎハラスメント』という言葉が流行語になるだろう」と予測していました。しかし、もしかしたら今年中にそれが本当のことになるのではないかと感じています。ほめすぎハラスメントというのは、安易に人のことをほめることで相手に気持ち悪がられるハラスメントです。そういうハラスメントが世に広まり、「ほめハラ」という言葉が話題になるだろうと(笑)。
 
この言葉が仮に流行したら、当協会の趣旨とは異なるほめ方が世に広まっていることになります。しかし考えようによっては、ほめる行為そのものの大切さは世間に認知されているわけですから、当協会の考える“ほめる”とは何なのかを、我々は今までどおり伝え続ければいいだけです。心にもないことを言うようなほめ方は正しいほめ方ではありません。おべんちゃらのほめ殺しです。これでは、相手に響きません――というように。ぜひ、「ほめすぎハラスメント」=「ほめハラ」が流行語になってほしいものです(笑)。
 
 

緊張するのは悪いことではない

 
先ほどご紹介したように、私は大勢の方たちの前で喋る機会が多いです。ですから、「どうしたら人前で話すときに緊張せずにすみますか」と相談を受けることがよくあります。
 
緊張するのってマイナスイメージがあるかもしれませんね。ただ、それほど悪いことではないんです。緊張状態に陥っているときは、手に汗をかき、心臓がドキドキしますよね。この状態は、ライオンが獲物を捕らえるときのハンターモードに入ったようなものだと思ってください。ライオンは獲物を見つけると自らアドレナリンを出して、即座に襲いかかれるように、心拍数を上げ、体が緊張状態になります。自分自身の力を100%解放しようとしている状態なんですね。つまり、緊張は最大限の力を出すために、体が準備してくれている状態なのだと考えればいいのです。
 
そもそも、緊張するというのは、自分がどう見られるのかということばかりに意識がいって、本来のパフォーマンスが発揮できない状態です。ですから、どう見られるかを気にするのではなく、自分が伝えたいこと、表現したいことが相手に伝わっているかどうかに意識を集中していくと、緊張を意識しなくなります。
 
また抑えようとするのではなく、緊張している自分を自分で観察し、客観視する――これも一つの方法です。それくらいに余裕がある状態がつくれれば、力を存分に発揮できるようになります。それが難しい人は、自分より緊張している人を探すのもいいですね。他人が緊張しているのを見ると、それを客観的に観察できている自分に余裕が生まれます。このように、常に自分や周りを観察する視点を持つとガチガチに緊張してしまうことはなくなり、適度な緊張感を保てるようになります。そうすれば、高いレベルでパフォーマンスが発揮できるでしょう
 
 

緊張しないために準備をしておく

 
あとは、ぶっつけ本番ではなく、緊張の入り込む余地がないほど、自信を持てる準備をしておくことも大事です。準備をしないで本番に臨んだら、うまくいくかどうか不安になるでしょう? そうすると当然、緊張も増しますよね。要するに、準備をしないことは、失敗の準備をしているようなものなのです。
 
例えば営業先で初対面の人とうまく話せない人。これも、準備不足が原因の一つです。最初から訪問することは決まっているわけですからその会社のことを徹底的に調べて、相手との会話の内容をあらかじめイメージしておけばいい。相手のことを事前に調べて、話のきっかけになる情報をたくさんストックしておけばいいんです。ほめることは相手を観察して、コミュニケーションの切り口を探すことです。ですから、いつでも一手間かけて準備をして、余裕のある精神状態でいることが大事なのです。
 
ほめ達!の「未来を拓く言葉たち」
第22回 緊張との付き合い方

(2019.1.30)
 

 著者プロフィール  

西村 貴好 Nishimura Takayoshi

一般社団法人日本ほめる達人協会 理事長

 経 歴  

1968年生まれ。大阪府出身の「泣く子もほめる!」ほめる達人。ホテルを経営する家の三代目として生まれ、経営術を学びつつ育つ。関西大学法学部卒業後、大手不動産に入社して最年少トップセールスを樹立。その後、家業のホテルを継いで経験を積み、2005年に覆面調査会社「C’s」を創業する。短所ではなく長所を指摘することが調査対象の企業成長に効果があると発見し、「ほめる」ことの重要性に気付く。数々の実績を上げる中で、2010年2月に「ほめ達!」検定を実施する、一般社団法人日本ほめる達人協会を設立し、理事長に就任。以降、検定を通じて「ほめ達!」の伝播に尽力している。著書に『繁盛店の「ほめる」仕組み』(同文舘出版)、『ほめる生き方』(マガジンハウス)、『心をひらく「ほめグセ」の魔法』(経済界)、『泣く子もほめる!「ほめ達」の魔法』(経済界)、『人に好かれる話し方41』(三笠書房)などがある。

 日本ほめる達人協会オフィシャルサイト 

http://www.hometatsu.jp

 西村貴好オフィシャルブログ 

http://ameblo.jp/nishitaka217/

 フェイスブック 

https://www.facebook.com/hometatsu

 
 
 
 

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