B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

トピックスTOPICS

繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.71 福井県髄一のパワースポットで神様に歓迎されたかもしれない話

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.71 福井県髄一のパワースポットで神様に歓迎されたかもしれない話 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

ビジネス
読者の皆さんこんにちは、佐藤勝人です。突然だけど、皆さんは神さま仏さまの存在を信じますか? 私はといえば、ことさら信じる信じないということを意識しないほうだけど、今月初めに福井県で、すごい現象に出合いました。「そんなの偶然じゃん?」とか「たまたまでしょう」とか言わずに、とにかくちょっと聞いてほしい。今月初日、何があったかというと・・・。
 
 

9月初日。土砂降りの雨の中
初めて参詣したら雲が晴れた

 
glay-s1top.jpg
上野駅で行き会った斉藤健一くんの写真は
下野新聞主催のコンテストで大賞に輝いた
その日、私は福井県にいた。前日まで富山勝人塾と個別支援をやって、明日は永平寺か、その近くの白蛇神社(編集部注:弁財天白龍王大権現のこと)に寄って宇都宮に帰る予定になっていた。
 
ただ、夜から雨が降っていた。朝になっても止まず、さらに雨脚が強まって1日はすっかり土砂降りだった。おまけに私の体調もよろしくない。なんとなくお腹の具合が悪くて頭痛もする。車で迎えに来てくれた支援先の社長は、「私のほうから誘っといて何ですが、こんな大雨の日に、しかも体調が優れないのに無理して行かなくても。また今度にしましょうか?」と言ってくれたが、私は一度決めた予定に自分の事情や都合を差しはさむことは好まない。だから、「いい、いい。行こうよ。行くって決めてたんだから」と答えて社長の車に乗りこんだ。
 
ホテルから白蛇神社さんまでは確か、40分くらいだったかなぁ。途中で社長が雨合羽を買ってくれて、いよいよ現地に着いた。ちなみに、永平寺じゃなくて白蛇神社さんにした理由は、「永平寺は昔から、悪ガキを持て余した親が子どもを放り込んで矯正してもらう場所なんですよ」とその社長から聞いていたからだ。
 
そういえば私のオヤジも私が小学生の頃、大晦日の夜は『NHK紅白歌合戦』の後の『ゆく年くる年』で雪積もる永平寺を見て、テレビから流れてくる永平寺の除夜の鐘を聴きながら、「お前は永平寺に入るのが一番だ」みたいなことを言っていたんだよね(笑)。それを思い出して懐かしかったけど、どっちにしても雨がひどいから時間的に両方は行けないということで、白蛇神社さんのほうに行くことにしたわけだ。
 
そして神社に着いた。そうしたら、ず――っと降り続いていた土砂降りの雨がふっと止んで、空の真っ黒な雲がそこだけさっと割れて、晴れ間が出た。「えっ、なんだこれ、嘘みたい。晴れたよ社長!」「晴れましたね! あんなに降ってたのにすごいなぁ」「あれ? 体調も良くなっちゃったよ」と喜びあいながら、10社以上ありそうな境内社の一つひとつに参拝していった。
 
社長いわく、白蛇神社さんは福井最強のパワースポットで、特に金運にご利益があるらしい。参拝者は私たちの他にもう一人、高級車で来ていたどこかの会長さんみたいな雰囲気の年配の方がいた。私を連れてきてくれた社長は「勝人さんが来たから神様が晴れさせてくれたんですよ」と言っていたけど、私は、「いやいや、あの会長さんじゃないの?」とか言いながら境内社を順に回った。
 
そして最後のお社に来たとき、その会長さんとタイミングが一緒になった。会長さんは目をつぶって手を合わせて一心に拝んでいる。私は後ろで順番待ちをしていて、ふと顔を上げると黄色いチョウチョがひらひらひら~っと目の前を飛んだ。私は咄嗟に「これはいい意味だぞ!」と直感したから後で調べたら、やっぱり、神社にお詣りして雨が晴れたり黄色いものが前を飛んだりするのは幸運の象徴なんだってね。両方同時というのは特に良い意味らしい。だから「これはありがたい!」ということになって、帰りはその足で宝くじを買いに行ったわけですけれども(笑)。
 
 

神仏に頼るのは他力本願か
むしろ自力の重要性を思うべき

 
この現象を単にラッキーだとかありがたい偶然だとかで済ますこともできるだろう。でも私は、自分の中で、あえてこの現象を意識してみたい。偶然にしては晴れ方が劇的すぎたし、チョウチョが飛んでくるタイミングもドンピシャすぎた。朝からの体調不良も着いた瞬間に絶好調に変わっていた。まるで私が自分の事情で参詣の予定を変えるかどうかを神様が試していて、それに合格したから歓迎してくれたみたいに。
 
それにまた、境内社を回った後におもしろい発見もあった。社長は私が境内社のそれぞれに違うお願いをしたものと思っていて、回り終わってから私が全部のお社に同じお願いをしていたと知ると、「へえ~!」という感じで驚いていた。そして、「そういう参拝の仕方もありですね」と妙に納得していた。
 
社長としては、各お社はそれぞれ受け持ちのご利益が違うからそれに適うお願いをするものだという認識だった。私はといえば、ここは願いが叶うと聞いていたので、「なるほどそうか、同じお願いを繰り返し全境内社にすれば自分の脳にスイッチが入るよね。昔の人はよく考えたものだ」と参拝の途中で気付いた。よく神様に拝んで願いが叶ったとかいうけど、あれは何度も何度も同じ願いを自分の中で繰り返し意識することで自らそれに向けて行動を始めさせているわけで、つまり、他力本願で神仏を頼っているつもりでいても実際は自力で叶えている面が大きいんだなあと理解した。一種の予言成就というやつだ。
 
それともう一つ。これは編集部の人に言われて気付いたことだけど、社長が教えてくれた「各お社にそれぞれ違うお願い」というのは商業でいえばラインロビイングの発想で、それに対し私が実行した「全お社に一つのお願い」というのは、私が自分の戦略として提唱している“一点突破”の発想だと言えなくもない。前者は「数打ちゃ(どれかは)当たるだろう」というスタンス。後者は「これで勝負するんだ!」というスタンスだ。もちろんその“これ”は独りよがりの選択であってはいけないけど、いろいろ目移りしないという意味では、この対比はあながち的外れではないと思う。
 
 

次世代のエースを臨席させられたのは
白蛇神社さんの思し召し?

 
そして宇都宮に帰ってきて翌日の9月2日。この日はこのB-plusの連載と、建設業界の雇用改善のための実務情報誌『そら』の連載のダブル収録で、私は朝から東京に来ていた。新幹線で上野駅に着き、山手線に乗り換えるためにホームを歩いていると・・・。
 
びっくりしたねぇ。『そら』の取材のため11時にJR大塚駅で待ち合せていた大田原浅香店店長の斉藤健一くんが、朝の9時半に、もう上野駅にいたんだよ。彼が言うには、行き慣れない場所だから遅刻だけは絶対にしないようにするつもりで、かなり早く着くその便の新幹線に乗ったんだそうだ。それでホームに降りたら私がいたもんだから、彼のほうもびっくりしたらしい。
 
そうとなれば一緒に行こうということで、10時からのB-plusの取材に彼も同席することになった。この連載は別タイトルのぶんも含めて足掛け8年になるが、部下と一緒に収録に臨むのは初めてだ。そう思って気付いてみれば、普段私がどんなふうに連載の収録をしているか、そこでどんな話をするかを目の当たりにすることは、社員にとっても勉強になるだろうし、臨席させるデメリットは一つもない。
 
斉藤くんはサトーカメラの次世代を担うエースの一人だ。そんな人材を初めて収録に臨席させることができたのも白蛇神社の思し召しかもしれない。彼が今回の経験をこれからどう糧にしてくれるか、楽しみです。
 
 
 
■9月28日
新潟勝人塾
事務局 おぐま式P O P塾
https://onl.la/F7ma8tC

■10月19・20日
サトカメ体験・視察&研修ツアー
主催 サトーカメラ法人営業課
https://fb.me/e/27GtjftPA
 
■佐藤勝人YouTube公式チャンネル登録
https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw
 
■佐藤勝人LINE公式会員募集中
セミナーやイベント等の最新情報が届きます
https://lin.ee/qZEREN1
 
■講演・研修・個別支援のお問合せは
担当/佐藤夏美 contact@jspl.co.jp
 
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.71 福井県髄一のパワースポットで神様に歓迎されたかもしれない話

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ代表取締役副社長/日本販売促進研究所.商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司チーフコンサルタント/作新学院大学客員教授/宇都宮メディア.アーツ専門学校特別講師/商業経営者育成「勝人塾」塾長

 経 歴  

栃木県宇都宮市生まれ。1988年、23歳で家業のカメラ店を地域密着型のカメラ写真専門店に業態転換し社員ゼロから兄弟でスタート。「想い出をキレイに一生残すために」という企業理念のもと、栃木県エリアに絞り込み専門分野に集中特化することで独自の経営スタイルを確立しながら自身4度目となるビジネスモデルの変革に挑戦中。栃木県民のカメラ・レンズ年間消費量を全国平均の3倍以上に押し上げ圧倒的1位を獲得(総務省調べ)。2015年キヤノン中国と業務提携しサトーカメラ宇都宮本店をモデルにしたアジア№1の上海ショールームを開設。中国のカメラ業界のコンサルティングにも携わっている。また商業経営コンサルタントとしても全国15ヶ所で経営者育成塾「勝人塾」を主宰。実務家歴39年目にして商業経営コンサルタント歴22年目と二足の草鞋を履き続ける実践的育成法で唯一無二の指導者となる。年商1000万〜1兆円企業と支援先は広がり、規模・業態・業種・業界を問わず、あらゆる企業から評価を得ている。最新刊に「地域密着店がリアル×ネットで全国繁盛店になる方法」(同文館出版)がある。Youtube公式チャンネル「サトーカメラch」「佐藤勝人」でも情報発信中。

 オフィシャルサイト 

https://jspl.co.jp/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 YouTube公式チャンネル 

https://www.youtube.com/channel/UCIQ9ZqkdLveVDy9I91cDSZA (サトーカメラch)

https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw (佐藤勝人)

 
 
(2022.9.21)
 

KEYWORD

関連記事

最新トピックス記事

カテゴリ

バックナンバー

コラムニスト一覧

最新記事

話題の記事