経歴を含めた自己紹介
もともとは新卒でラグジュアリーブランドのシャネルに入社。銀座店などで世界中から集まるVIPの方をはじめ、5000人以上の富裕層の方の接客をしておりました。その後、三井物産に転職し10年以上秘書を務め、2018年にマナー講師として起業いたしました。
私が起業した経緯は、シャネルでの接客時代に遡ります。女性は特に自分の外見が自己肯定感に強く作用すると感じるのですが、自分にぴったりのお洋服を発見した時や、美容院で自分に似合う髪形にしてもらった時って何とも言えない自信に満ちたオーラが出るのですよね。
自分がお勧めしたお洋服をお客様がお召しになり、試着室から出られた時にそのきらきらされたオーラを纏われているのを見た瞬間・・・私は「人を輝かせる仕事が自分のやりたいことなのだな」とジーンと胸の奥が熱くなったのを覚えています。以来、転職後の秘書の時も「自分のサポートで周りの方が輝くような仕事をしていきたい」と一貫して思っていました。
それは長女の出産を機に起業を考えた時も全く同じです。私自身、マナーを知ったことで就職活動、転職活動、キャリアアップ、結婚・・・と人生のターニングポイントで大きなチャンスが巡ってきたのですが、人は一人では生きていませんし、ある方が理想の人生を歩みたいのであれば人間関係の中で好印象を残すことが結果的に選ばれていくポイントだと感じています。
なので、マナーや印象術を通し、目の前の生徒様の人生を輝かせたいなという願いが起業を始めた大きなきっかけでした。現在は、女性経営者の方々のブランディングを通し、その方の理念がさらに輝くお手伝いができていることを本当に誇りに思っています。
連載を通してどのようなノウハウを伝えていきたいか
しかし、実際はリモートワーク“こそ”好印象を残すことが難しいのです。リモートワークはその方自身の身だしなみ、といった内的環境の他にも通信環境や照明など外的環境も関わってきます。私自身、秘書として多くのマネジメント層の方を見てまいりましたが、やはりビジネスで選ばれる方は“印象”で選ばれる方が圧倒的に多いです。
ニューノーマル時代と言われるこれからの時代、ビジネスマナーの形もどんどん変わっていきます。これまでは良しとされていたものもオンライン環境ではNGとされたり、逆にこれまで気に留められなかった部分を意識することが求められたりする時代です。
そのため、印象をコントロールすることは、セルフブランディングにおいて非常に大切なことです。この連載を通し、皆様がオンライン環境でさらに選ばれる存在になられるお手伝いができればとても嬉しく思います。
どういう瞬間が仕事の楽しみになっているか
理念なきビジネスに未来はない、が私の信条。やはりクライアント様がどのような想いでビジネスを始めたいと思ったか、その「ストーリー」こそ大きなブランドになるのだと思います。私自身も数あるブランドの中でなぜシャネルを志望したかと言うと、やはり創立者であるココ・シャネルの生き方や商品一つひとつに存在するブランドストーリーだったのです。
その中で、マナーという今やネットでも本でも調べようと思えばいくらでも自分で調べられる分野をビジネスにしたいと思った時に、やはりぶつかった壁が同業の方との差別化でした。そこで、いかに生徒様に共感していただくか、的確にお悩みに問題解決できるかを突き止めていくと、そのヒントは自分のストーリーの中にあったのです。
よく、差別化するためには新しい資格やスキルが必要だと思われる方もいらっしゃいます。確かに資格やスキルは大切です。ただ、それらが差別化になるかと言うとまた別問題です。誰かが生きてきた人生は、どんなに羨ましく思ってもまったく同じ人生をお金で買うことはできません。私はクライアント様のこれまでの人生を事業のブランディングにかけ合わせていき、同じ業界の中から抜きんでた存在に向けお手伝いする瞬間が、これ以上にないやりがいとなっています。
仕事を楽しくするために、どんな心構えでいるか
人を動かすものは、やはり心。それはどんなにこれから先AI技術が発展しても変わりません。この連載を通して、読んでくださった方の印象がさらに輝くようなお手伝いをすることで、その方の先の多くの方が笑顔になられることを心から願っております。
さて、いよいよ次回から実践編です。第2回目は「相手に聴いてもらえるオンライン印象のつくり方」についてお話をします!
第1回 印象を磨いて笑顔になってもらうお手伝い!
(2021.12.8)
プロフィール
朝倉 みや子 Asakura Miyako
RICCA 代表
経 歴
1982年生まれ。静岡県出身。新卒でシャネルにファッションアドバイザーとして入社。三井物産に転職後、10年以上秘書を務め、2018年にマナー講師として起業。ブラッシュアップスクールRICCAが評判となる。2020年よりブランディングプロデュース事業を開始。いち早くオンライン化を取り入れ、コロナ禍で売り上げが落ち込んだクライアントをV字回復に導くなど成果を出す。オンラインマナーに特化したコラムを執筆。2022年に「印象美」をテーマに著書を出版予定。2児の母。
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