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皆さんこんにちは。「薬を使わない精神科医」 として活動している宮島賢也です。僕は昔、自分自身がうつになってしまい、7年間薬を飲んでも治らず、ストレスの大きかった精神科医をやめたいと思っていました。そんなとき僕を楽にしたのは、アメリカの有名なコンサルタントが書いた成功哲学の本でした。『成功の9ステップ』 って知ってますか? そうです。日本にもファンが多いジェームズ・スキナーの代表作です。
 
この本は僕に、薬や医学部で学んだことはうつを治すのに役に立たないと気づかせてくれました。僕はそれから、食生活を変え、言葉づかいを変え、考え方を変え、コミュニケーションを変え、生き方を変え、うつを克服しました。その体験から気づいたことを社会に伝えるため、僕は 「薬を使わない精神科医」 と名乗るようになり、自分の経験や学んだことを、患者さんや、いろんなことで悩んでいる方々に伝えるようになりました。今では、自分と同じことができる人、メンタルセラピストを養成しています。
 
 メンタルセラピストを養成していて感じたこと、気づいたこと・・・ キーワードは幸せ」  です。
 成功哲学のセミナーで一緒に学んだ仲間にも、うつになる人がいました。自分の通ってきた道で、うつになる必然的な考え方を振り返っていくと、僕の場合、「頑張りすぎ」 が出てきます。今の自分に満足せず、「もっと頑張らなくちゃ」「まだダメだ」 となってしまっていたということです。
 でも、 それだと自分が苦しくなります。常に 「もっとやれるはず!」 の完ぺき主義では、人はなかなか満たされません。
 
それで思うようになったこと・・・。僕からのメッセージを聞いてください。
 
 
・笑顔が出なくなったら、休憩タイム。他の人と比べるのでなく、自分のペースを大切にしよう。頭のペースで考えないで、体のペースに合わせよう。
・自分を決して責めないであげよう。自分のできているところ、ちゃんとやれているところを見ていこう。自分をほめてあげよう。
・うつや不眠はオーバーペースを教えてくれるものです。場合によっては、やっていることが自分のやりたいことと合っていないことを、症状という形で教えてくれています。
・ “頑張り信仰” に陥らないで。だって、その声は誰の声? 本当に自分の声ですか?それよりも、自分の体の声を大切に。自分の体が悲鳴を上げているときは休んであげよう。
・人は必ず、成長できます。焦ることなんかない。今の自分を受け入れ、認め、信じて、待とう。そうすれば、笑顔で仕事を楽しめるようになりますよ。
 
 

体は偉大だ!サインをくれる

 
ビジネスのメンタルと日常のメンタルを区別する考え方がありますね。「ONとOFFの使い分け」 とかもその一つ。
でも、区別する必要なし。オンとオフでメンタルを使い分ける必要はなしです。お勧めは自然体。ありのままの自分でいること。嫌なことをやっていると、精神症状をはじめ、体にいろんな症状が出てきます。それは私たちに教えてくれています。「嫌なことに嫌と言えるようになろう」。
症状って、偉大な先生なんです。僕らは症状から教えてもらいながら、自分らしさを思い出していこう。
 
さて、ここで皆さんに質問。皆さん、今の仕事を喜びでやっていますか?
仕事中に笑顔が出ないときは、一度自分に聞いてみるといいかも。「自分のやりたいことができている?」「人間関係が上手くいっている?」 症状が出ているとき、尋ねてみる一番の相手は自分です。

 

「おーい、疲れてないかぁ?」
「悩んでないか?」
「ちょっとイライラしてないかぁ?」
 
症状はストレスを受けているという体からのサイン。満たされていない不幸せな状態を教えてくれています。そして、笑顔はストレスにものすごく敏感。笑顔が出ないときは、働き方、考え方を見直したほうがいいかもネ。
仕事に喜びとやりがいを持っている人は、仕事をすれば、するほど、エネルギーが充電されていきます。逆に仕事をイヤイヤやっている人は、やれば、やるほど、エネルギーを消耗していきます。だから皆さんに質問なのです。「今の仕事を喜びでやっていますか?」
 
もしも素直にYESと答えられなかったら、今の仕事を続けたい人、楽しくやりたい人は、仕事の中に自分なりのやりがいを見つけてみてはいかがでしょうか。「いやいや、仕事は生活のために仕方なくやっている」 という方、仕方なくやっているともったいないかも。仕事の中にゲーム性や楽しみを見つけて、楽しみながら、働いてみましょうよ。
 
でも、ひとつ大事なこと。いくら楽しくても、疲れたときには無理しないでくださいね。薬を飲んでまで頑張らないでくださいね。疲れたら休むことができる人は、健康になり、仕事も長く続けられます。これ、僕が医師として保証します。
疲れても無理する人、薬を飲んで頑張り続ける人には、体が大きな病気で強制的に休ませてくれます。体の声を大切に。自分の体を、とってもとっても大切にしてください。病気自慢は、もったいない。
 
 
 
 

 

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