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◆水に惚れ込み130年
 世界に挑む老舗酒蔵

 
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永井酒造の代表銘柄「水芭蕉」「谷川岳」
豊かな山林に囲まれ、利根川の源流域に位置する群馬県最北部・川場村。この地で1886年より酒づくりを営む老舗の酒蔵が、近年、世界から注目を集めています。その名は「永井酒造」。
 
「酒づくりを始めたい」という情熱を抱いていた初代・永井庄治氏は、尾瀬の大地にゆっくりと濾過された天然水に魅せられ、川場村で酒づくりに着手しました。以来、柔らかく甘みのある天然水を仕込み水に、100年以上酒づくりに取り組んできた永井酒造。洗練を極めた水と受け継がれてきた蔵人の技で、米の良さを何倍にも引き出し、大自然のように「美しく」「キレイ」な酒をつくり続けてきたのです。
 
1992年には、主軸となるブランド「水芭蕉」が誕生。海外にも輸出され、広く認知されるようになりました。また、伝統や技術の継承といった人にしかできない部分は従来以上に力を注ぎ、いっぽうで近代化すべき点は大胆に刷新。こうして新時代を切り拓いた永井酒造は、ある考えに至ります。「世界に通用する日本酒をつくりたい」――六代目当主永井則吉が日本酒の概念を覆す「NAGAI STYLE(ナガイスタイル)」を打ち出しました。
 
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恵まれた自然条件から生まれる良質な水が酒づくりの要
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信頼のおける農家が丹精込めて育てた山田錦を丁寧に醸す
 
 

◆ワインに倣い日本酒を世界に
 世界初“米のシャンパン”

 
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革命的スパークリング清酒「MIZUBASHO PURE」に世界が注目
食前のシャンパンから始まり、魚料理には白、肉料理には赤と、コースの流れで料理ごとにマリアージュを楽しむワイン。今や世界で親しまれているワインと同じように、料理に併せて日本酒を提供する――これが永井酒造の目指す「NAGAI STYLE」です。その一歩として、2008年、シャンパンと同じ瓶内二次発酵製法による世界初のスパークリング清酒「MIZUBASHO PURE(ミズバショウ ピュア)」が誕生しました。
 
グラスに注ぐと滑らかな気泡が立ち上り、フルーティな香りがはじける「MIZUBASHO PURE」は、従来のスパークリング清酒ともシャンパンとも異なるソフトな味わいで、和洋問わず様々な料理と好相性。もちろん食前酒にもぴったりとあって、今や世界の一流レストランからも高い評価を得ています。しかし、「MIZUBASHO PURE」誕生までの道のりは容易なものではありませんでした。
 
世界で愛される新たな日本酒を模索する中、「シャンパンのように瓶内二次発酵させた発泡性清酒」という発想を得たものの、同じ気圧で瓶内二次発酵の透明なスパークリング清酒をつくるには、いくつもの壁があったと言います。700回の実験と失敗を繰り返すこと、なんと5年。答え求めて渡ったフランスのシャンパーニュ地方でシャンパンの伝統製法を学び、ようやく問題解決の糸口を掴んだのでした。
 
そうして構想から約10年を経て完成した「MIZUBASHO PURE」。“お米のシャンパン”の開発は、日本酒業界のみならず、ワイン業界にも革命をもたらしました。
 
 

◆日本酒の奥深さと新たな魅力
 「NAGAI STYLE」を提案

 
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ヴィンテージ(左)とデザート(右)という新しい概念の「水芭蕉」
「MIZUBASHO PURE」発売を皮切りに、快進撃を続けている永井酒造。「MIZUBASHO PURE」を「Sparkling Sake(スパークリング サケ)」、従来のブランド酒を魚介に併せる「Light Sake(サケ)」と位置付け、 2013年には新たに「Vintage Sake(ヴィンテージ サケ)」を発売しました。水芭蕉の純米大吟醸をマイナス2℃のセラーで10年以上熟成させたヴィンテージは、重厚で優雅な香味と余韻が特長。ボルドーワインさながら、肉料理に併せたい逸品です。
 
さらに2014年2月、食事の最後を甘美に彩る水芭蕉の「Dessert Sake(デザート サケ)」が完成しました。貴醸酒を氷温セラーで5年以上熟成させ、甘みと旨みを凝縮。瑞々しく芳醇なマスクメロンを思わせる香味は、チーズやアイスと共にデザートとして楽しめます。
 
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水を守るため、自然そのものを守る取り組みも行う永井酒造
コース料理に併せる4種のラインナップが完成し、「NAGAI STYLE」として、日本酒の奥深さや新たな魅力を提案し挑戦し続ける六代目当主。彼の情熱的な酒づくりは、日本酒の長い歴史に新たな1ページとして刻まれました。これも、川場村の恵まれた風土や酒米をつくる農家の熱意、酒づくりの技術を誇りに思い、大切にしてきたからこそと言えるでしょう。
 
「米のお酒としての日本酒を、日本の文化として世界に伝えていくために」――日本文化の一端を担うという熱意を掲げる老舗酒蔵・永井酒造が、次はどのような提案を見せてくれるのか。今後、世界を席巻するであろう「NAGAI STYLE」の“Sake”――水芭蕉のシリーズを、ぜひ一度ご賞味ください。
 
 
 
永井酒造株式会社
〒378-0115 群馬県利根郡川場村門前713
TEL 0278-52-2311
http://www.mizubasho.jp

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