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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
若村さんが仕事としてお芝居に携わる中で一番大切にしていることをうかがうと、チームワークだと答えてくれた。それは、仕事を楽しむうえでも重要だという。
 
 

芝居を通じて人生を追体験する

 
舞台作品、映像作品どちらにおいてもチームワークが一番大事だと考えています。前のシーンからバトンを受け取り、自分の役目を果たしていかに次のシーンに渡すか。そうして作品ができあがっていきます。
 
観客として舞台を観に行くのも大好きです。演者が感じている楽しさは、伝わってきます。「きっと良いカンパニーなんだろうな」と思わされる作品に出合えると嬉しいです。
 
どんな場合でも、素敵なメンバーと楽しく仕事をしたいですよね(笑)。自分でも驚くことに34年、役者を続けてこられたのは、良い方々に巡り合えたからだと思っています。役者というのは、オファーをいただいて初めて成り立つ仕事です。仕事をいただけるありがたさも日々実感しています。
 
また、お芝居を通じてさまざまな人間の人生をつむぐこともこの仕事の楽しさの一つですね。私個人としては体験できないような、劇的な人生を追体験している感覚です。自身の想像力や観察力、表現力を駆使して、演じる役や作品の魅力を伝える。そうしてお客様と一緒に、究極の真剣なごっこ遊び参加できることが、役者として幸せです。
 
 
(インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori/ヘアメイク 長縄真弓/スタイリスト 岡のぞみ)
衣装協力
ブラウス
ottod'Ame/ストックマン
パンツ
TANDEM/ストックマン
イヤリング、リング
ABISTE
シューズ
FREE LANCE/ストックマン
 
 
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若村麻由美(わかむら まゆみ)
1967年生まれ 東京都出身
 
高校生の頃に観劇した「無名塾」の舞台、『ハロルドとモード』に感銘を受け、高校卒業後に入塾。1987年に放送されたNHK連続テレビ小説『はっさい先生』のヒロインに選ばれてデビューし一躍有名となる。ドラマ、映画、舞台、で活躍し各分野で数々受賞。2019年に上演された舞台『Le Père父』に出演し、第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した。8月30日から東京芸術劇場プレイハウスにて上演される舞台『Le Fils息子』に出演予定。今秋、映画「科捜研の女-劇場版-」「老後の資金がありません」公開予定。
 
Instagram
@mayumiwakamura_official
『Le Fils息子』公式ホームページ
https://www.lefils-theatre.jp
 
 
(取材:2021年6月)