応援してくれる人たちと
勝った喜びを分かち合いたい
シュートボクシングの女子世界トーナメント「Girls S-cup」で4度の優勝を飾るなどの実績を持ち、「絶対女王」とも呼ばれる、格闘家のRENAさん。なかなか想像のできない格闘家の日常について聞くと、「結構自由なんです」と笑って答えてくれた。好きなことを続けていたら、シュートボクシングが仕事になっていたと語るRENAさんに、格闘技の魅力や試合に臨む際の心境についてうかがった。
誇れるものはシュートボクシングだけ
シュートボクシングを始めたのは、小学6年生の12歳のときです。私は4人姉妹の末っ子で、姉たちはいわゆる大阪のバリバリのヤンキーだったこともあり、歳も離れていたのでケンカをしても絶対勝てないんですよ。だから、いつか絶対にシバいてやろうと思っていました(笑)。そんなときに、家の近所にシュートボクシングジムができているのを見つけたんです。他のジムも色々見学していたものの、寸止めとか型では姉たちには勝てないと思っていたので、「実戦向きな格闘技はこれや!」とすぐに飛び込みました。そうして姉に勝つためにシュートボクシングを始めたんです。
実際にプロになるのを考えたのは高校生になってからですね。勉強はあまり得意ではなかったし、進学などもそれほど具体的に考えてはいなかったので、その中で、私が誇れるものはシュートボクシングだけだと腹を括っていました。だから、シュートボクシング1本に絞ってプロの世界でチャンピオンになろうと決意したんです。
格闘技のプロ選手の中には、会社員やアルバイターとして生活を維持している方もかなりの確率でいます。会社での仕事がある分、練習時間が削られたり調整が必要だったりするでしょうし、休日にトレーニングする必要があるかもしれません。私は複数のことを並行しながら取り組むのは苦手なので、現在のスタイルを選んで良かったと思っています。プロ1本でやると決意したことによって、より強さを求められる時間の使い方ができているんです。
基本的に、日中はランニングやウエイトなどの基礎体力トレーニングを行い、夜にはジムで格闘技の技術トレーニングを行っています。練習も取材も、プロの仕事として集中して取り組ませていただいています。それ以外の時間は、体のケアに使ったり、美容院に行ったりしていますよ。また、試合が終わった後には旅行に行くなどしてリフレッシュしているんです。オンとオフをしっかり切り替えてリフレッシュすることもライフワークとして大切ですね。