やるしかないという気持ちで
ビジネス界でも邁進する!
「野人」というニックネームで親しまれ、1997年に行われたFIFAワールドカップ・アジア最終予選のアジア第3代表決定戦において、ゴールデンゴールを決め、サッカー日本代表をワールドカップ初出場に導いた岡野雅行さん。2013年に引退してからは、ガイナーレ鳥取の代表取締役GMとして働いている。サッカー選手からビジネスマンへの転身を遂げた岡野さんに、現在の仕事の楽しみや、これまでのご経験についてうかがった。
セカンドキャリア
ガイナーレ鳥取で現役を終え、GMになってほしいと声をかけていただいたときは、「GMって何?」って思いましたね(笑)。現役時代はセカンドキャリアについて、何も考えていなかったんですよ。だから、ゼネラルマネージャーの仕事も何をするのか全然想像がつきませんでした。責任のある役職なので、お話を受けるかどうかも迷いましたね。でも、せっかく声をかけてくださったのだから、やるしかないなと思ったんです。現在は資金集めや講演、イベント出演などの仕事を中心にさせてもらっています。
最初の仕事は、営業への同行でした。企業の社長さんとの交渉を見せてもらったんです。そこで「なるほど、こんな感じなのか」と大体の感覚を掴みました。その後、早速1人で営業に行ってみたところ、その企業がガイナーレ鳥取のスポンサーになってくれたんですよ。初めての営業で結果を出せて、大きな自信になりましたね。
鳥取を拠点にしている企業の社長さんは、ほぼ全員に会っていただいているんじゃないかなと思います。これまで300社以上に訪問し、毎日、いろんな社長さんと食事をさせていただきました。ゴルフコンペにもよく参加しますね。子どもの頃は、父が仕事でゴルフに行くのを見て「遊んでるだけじゃないか」と思っていました。でも、今の仕事をして、ゴルフから仕事につながることはとても多いと実感しています。父は遊んでいたわけじゃありませんでした(笑)。
営業職に就いている方でも、接待が苦手だという人は多いですよね。僕は、現役時代から社長さんとお食事させてもらう機会もあったので、慣れているのかもしれません。とても楽しく仕事をさせてもらっていますよ。いろんな方にお会いして、勉強させてもらうことばかりです。鳥取の企業はもちろん、他県の企業の社長さんとお会いすることも多いですね。みなさん時間をつくってくださって、本当にありがたいです。
テレビに出演する際には、必ずガイナーレ鳥取のバッヂをつけているんです。また、鳥取県のPRも行っています。鳥取の多くの方に喜んでいただけているようで、僕も嬉しいですね。鳥取は僕にとって第二のホームです!