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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

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諦めず努力し続けることが
最高の達成感を得る秘訣

 
柔道男子60kg級でアトランタ、シドニー、アテネと3大会連続でオリンピックに出場し、前人未踏の3連覇を成し遂げた野村忠宏さん。40歳となった現在も、肉体の衰えや怪我と戦いながら現役を続けている。その理由の一つが、「これが俺の柔道だ! と自分が心から満足できる一瞬を手にしたい」ためだという。幾たびもプレッシャーをはねのけて結果を出してきた男は今、自身が究めようとする“柔(やわら)の道”とどのように向き合っているのだろうか。
 
 

リハビリやトレーニングに励む日々

 
 2014年の10月に左膝の手術をし、40日間くらい入院していました。年明け以降はリハビリ中心の生活を続け、この取材を受けている2月現在の感じから言うと、3月初旬には柔道衣を着て稽古を再開できる見込みです。8月に行われる全日本実業柔道個人選手権大会に出場することが直近の目標ですね。
 
 僕は今40歳ですが、自分の理想とする柔道を体現できていた25歳くらいの頃と比べると当然、肉体は衰えています。怪我をしてしまうことも増えて、安定したコンディションで練習や試合に臨める機会そのものが減少し、なかなか思い描く柔道ができなくなってきました。
 
 心技体でいうと、心と技は歳を重ねて経験を増すにつれて、成長を感じられる瞬間もあります。でも、心技を生かす“体”、つまり肉体の充実がなければ、勝負には勝てません。だから今は、いかにして現時点のベストと言えるコンディションで試合に臨める体をつくるかに腐心しているところです。そして、何とかしてもう一度、真剣勝負ができる舞台に上がり、たった一瞬でもいいから自分が納得いく柔道をしたと思える瞬間を掴みたい。それを実現するためにリハビリやトレーニングなどに励んでいるところです。
 
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