残暑が長引く中でも、ようやく少しずつ秋を感じられるようになってきました。気候がよく過ごしやすいこの時期は、読書や芸術に親しんで感性を磨くにもうってつけ。仕事の合間や夜のリラックスタイムに温かいお茶を飲みながら一息つくだけでも、心身ともに満たされるような、豊かな気持ちにさせてくれるものです。そんなひと時のお供に、甘美なご褒美を、ひと口いかがでしょうか？ 今回ご紹介するのは、「まるで食べるアート作品」との声もある、福岡を中心に活動するフードクリエイター集団・harapecolab（ハラペコラボ）の代表作「こうぶつヲカシ」。本物の宝石や鉱物と見紛うばかりの色とりどりの欠片たちの正体は、江戸時代から伝わる日本の伝統的な和菓子・琥珀糖です。うっとりするような美しい佇まいに加え、ひと口かじれば外はシャリっと、中はしっとりとした食感が心地いいこうぶつヲカシは多くの人を虜にし、2017年の発売以来、全国から注文が絶えない人気の品となっています。 食べられる鉱物――この響きに思わずときめく人も少なくないはず。食べておいしく目にも嬉しい、きらめくこうぶつヲカシの魅力をたっぷりとお届けします。

「石のようなお菓子がつくれないだろうか」――そうした発想をもとに試行錯誤の末に誕生した、こうぶつヲカシ。名前には「好物」と「鉱物」をかけ合わせた“いとをかし”なお菓子、といった意味合いが込められており、ネーミングにも遊び心を感じさせます。 琥珀糖のベースは、水と砂糖、寒天と、非常にシンプル。こうぶつヲカシは、そこにリキュールやジュース、天然色素などを加えることで、さまざまな味や色をつくりだしています。また、一つひとつ熟練の職人の手で切り出すため、自然界の鉱物がそうであるように、同じものは一つとしてありません。こうぶつヲカシは一粒ひと粒それぞれが、唯一無二の作品なのです。 スタンダードなこうぶつヲカシを楽しむなら、まずは9粒入り採取箱がおすすめ。シックなネイビーのボックスは標本箱を彷彿とさせ、手に取った瞬間、子どもの頃の好奇心が蘇る人も少なくないかもしれません。現在のラインナップは、ラ・フランス、ミント、ラズベリー、ぶどう、ピーチココナッツ、レモン、マスカット、黒ごま、カラメル。制作当初から引き継がれ、大切に磨き上げてきたというデザインと味を楽しめる、宝箱のような一箱と言えます。 このほか、毎月一ヶ月限定で登場する誕生石のこうぶつヲカシや、リアルな鉱物を模した希少な「より鉱物なこうぶつヲカシ」、和紅茶とのセットやコラボなど、多彩な商品を展開。珠玉のこうぶつヲカシたちは、大切な人への贈り物にしても喜ばれること間違いないでしょう。

現在、こうぶつヲカシはオンラインショップのほか、催事やハラペコラボの福岡本店、大阪店でも購入可能です。店舗ではこうぶつヲカシ以外にもハラペコラボの手がけるグッズやオリジナルのお菓子を販売するほか、カフェではランチやスイーツも提供。こうぶつヲカシ以外にもハラペコラボの世界観を感じられるアーティスティックな商品やメニューがそろっているので、ぜひチェックしてみてください。 また、こうぶつヲカシの製作スターターキットを取り寄せることも可能なので、自宅で色をつける楽しさや、自分の手で美しく輝く宝石のようなお菓子を生み出す高揚感を味わうのもおすすめです。 一つひとつ違う美しさに心惹かれ、食感に驚き、味を楽しむ――そうした感動を体験させてくれるこうぶつヲカシ。食べてしまうとなくなってしまうその儚さも、人々を魅了している理由の一つかもしれません。生きるため、空腹を満たすための食事とも違う、心を豊かにしてくれるひと口の非日常。こうぶつヲカシがもたらす口福感を、一度試してみてはいかがでしょうか。