例年より暖かい日が多い今季。とはいえ、年が明けると冬らしい寒さを感じることが増えました。体の芯から冷えるような日に湯けむりが恋しくなるのは、温泉文化とともに歩んできた日本人の性でしょうか。湯に浸かり、かじかんだ体がじんわりとほどけていく心地よさはたまりませんよね。ゆえに、冬にあえて寒い地域に出かけて温泉に入るのも一興！　今の時期こそ、東北エリアへの温泉旅行はいかがですか？ 将棋と温泉の街として知られる、山形県天童市。旅情あふれる天童温泉は、山形県のほぼ中央に位置し、アクセスもいいため山形観光の拠点にもぴったりな温泉街です。ホテルや和風旅館などさまざまな宿がある中、今回フィーチャーしたのは、2023年1月のリニューアルオープンから1年を迎えた「湯坊いちらく TENDO SPA & BREWERY（天童スパアンドブルワリー）」。かけ流しの温泉や地元食材を取り入れた美食、さらにはなんと、館内の醸造所で手がけたクラフトビールをオールインクルーシブで楽しめるという至れり尽くせりの温泉宿なのです！ 温泉で火照った体に、できたてのビールを流し込む――想像するだけで喉が鳴るような、まさに至福の瞬間。そんな最高の湯上り体験を楽しめる、湯坊いちらくをご紹介します。

1953年に温泉旅館「桜桃の花 湯坊いちらく」として開業し、昨年、屋号も新たに全館リニューアルオープンを果たした湯坊いちらく。これまでも、時代の変化やニーズに応え、絶えず進化を続けてきました。 1999年には「湯あがりに、一杯」をコンセプトに、館内にビール工房「TENDO BREWERY」をオープン。天童の伏流水をベースに山形らしい素材を取り入れ、さくらんぼのビールをはじめとした当時では珍しいフルーツビールの醸造に取り組んできました。現在、佐藤錦を贅沢に使用した甘酸っぱい「天使のさくらんぼ」、山形県産更科蕎麦を使用したピルスナー「蕎麦ドライ」を筆頭に、個性の光るビールをラインアップ。特に「蕎麦ドライ」は地ビールやクラフトビールの口コミサイトで全国1位に輝いたという人気の逸品となっています。TENDO BREWERYのビールは館内のショップやオンラインショップでの購入もできるので、お土産やお取り寄せにもおすすめです。 また、湯坊いちらくでは、2022年からオールインクルーシブをすべての宿泊プランに適用しています。もちろん、TENDO BREWERY製のビールも、チェックイン直後からいつでも好きなタイミングで楽しめるとあって大好評。宿泊施設内に醸造所を持ち、そのビールをオールインクルーシブプランで提供するのは、世界でも唯一と言えるほど珍しいのだとか。こうした流れを受け、2023年のリニューアルを経て「世界一の湯上がり体験」ができる「唯一を、楽しむ」温泉宿をコンセプトにさらなる進化を遂げた湯坊いちらく。ホスピタリティはそのままに、生まれ変わった湯坊いちらくの見どころに注目してみましょう。

◆変わらぬホスピタリティを根源に
　「唯一を、楽しむ」温泉宿に進化

  山形は日本海と山々に囲まれた美食の宝庫とあって、湯坊いちらくでは山形牛や豊富な海の幸を活かした、地味豊かな料理を提供しています。リニューアルでは東北初上陸となるスペイン製炭焼きグリル「ジョスパーチャコールオーブン」を新たに導入しました。スモークと焼きを同時に行うことができるこのオーブンで仕上げる山形牛は、クラフトビールとも相性抜群！　このほか、名物のいも煮など、四季折々の地の恵みを感じる料理を通じて山形の豊かな食文化を体感してみてください。 和モダンに設えた客室のほか、ワーケーション用客室を備え長期滞在向けにも展開するなど、時代にフィットした心地よさを提供する湯坊いちらく。今後も、さまざまな“唯一”を、五感で楽しませてくれるはずです。次の旅行先には、温泉×できたてクラフトビールという垂涎ものの湯上り体験とオンリーワンのおもてなしと出合える宿、湯坊いちらくTENDO SPA&BREWERYを選んでみてはいかがでしょうか。 湯坊いちらく TENDO SPA & BREWERY
https://itiraku.com/
TEL 023-654-3311
〒994-0025 山形県天童市鎌田本町2-2-21