◆“書くこと”が好きになる
味わい深い文具がそろう店
こうした時代の変化の中で、「直筆で文字をしたためる機会が減ったからこそ、ペンを執るときは、1文字ずつ丁寧につづりたい」と、感じている人もいるかもしれません。せっかくなら、文字を書くことがもっと楽しくなるような筆記具を見つけませんか?
下町風情が味わい深い東京・蔵前。この町の一角にあるのが、文具店「カキモリ」です。店内には、日本製の個性豊かな文具雑貨や、長く愛用できるベーシックな万年筆などが並びます。そして、通常の文具店とはちょっと違うのが“世界に1つだけ”の、ノートとインクをつくることができるという点。今まで以上に“書くこと”が好きになる――そんな文具との一期一会が「カキモリ」にはあります。
◆選んで楽しいオーダーノート
繰り返し使いたくなる一冊を
棚にはずらりと用紙が並び、その数、表紙は常時60種、中紙は30種! 表紙は紙に限らず、革やコットンといった素材なども並びます。季節によって限定の品も登場するので見逃せません。中紙は、例えば万年筆と相性の良い「フールス紙」をはじめ、鉛筆での書き心地が抜群な「コミック紙」、写真などを貼るのにぴったりな「クラフト紙」、さらに、定番のドットや罫線、方眼などの中から、用途に応じたものをセレクト。色やデザインも多種多彩な用紙の棚を前にすると、組み合わせが次から次に浮かぶことでしょう。部材選びも楽しいひと時であり、悩んだぶん、きっとノートへの愛着もひとしおです。
選び抜いた部材は、目の前で製本され、世界で1つだけのオリジナルノートに。特別なノートは表紙を開くたびに心が躍り、文字を綴る喜びを感じられるはず。使い終わってしまっても、大丈夫。「カキモリ」に持ち込めば、新たな中紙に交換することができます。ぜひ繰り返し使い、かけがえのない1冊に育ててみてください。
◆一滴ずつ自分の色をつくる
インクスタンドがリニューアル
店頭にある混色キットのベースカラーは全14色。この中から、つくりたい色に合わせて最大3色を選び、インクを1滴ずつビーカーで調合します。混色と試し書きを繰り返しながら、自分好みの一色をつくりあげるのです。配合が決まれば、比率にもとづきスタッフがインクを製造し、ボトリング。このレシピとカラーサンプルは2年間店舗に保管されるので、使い切ってしまったときも安心です。きっと、自分でつくったインクは、“書くこと”を一層楽しいひと時にしてくれるはず。さらに、見る人に書き手の文字をより印象づけてくれるに違いありません。
オーダーノートやインクをはじめ、味わい深い文具が集まる「カキモリ」。お気に入りのアイテムを見つけたら、たまにはパソコンやスマートフォンを打つ手を止め、ゆったりと文字を綴ってみてはいかがでしょうか。
〒111-0051東京都台東区蔵前4-20-12
TEL 03-3864-3898
営業 12:00~19:00(土日祝は11:00~)※インクスタンドは要予約
定休日 月曜(祝日は営業)
http://www.kakimori.com/
http://inkstand.jp/