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◆岩手・盛岡の伝統工芸品
   南部鉄器の奥深い魅力

 
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機能性にも優れた伝統工芸品・南部鉄器
 岩手・盛岡が誇る伝統工芸品、南部鉄器。鉄器は保温性に優れ、陶器や磁器より割れにくいという特長から、昔から鉄瓶や鍋といった調理器具として長く親しまれてきました。また、鋳肌ならではの独特の質感や風合いは日本の「侘び・寂び」といった情緒を感じさせることもあり、海外でも広く愛されています。そのため、日本から遠く離れた異国の地のカフェで紅茶を頼むと、南部鉄器のポットが登場する・・・なんていうことも。
 
 フランス語で「海の彼方に」という意味を持つ「au-del á des mers(オ ドゥラ デ メール)」は、名前のイメージに反して、南部鉄器の専門店。といっても、扱う商品は、私たちがイメージする、黒々とした重厚感のある南部鉄器とは少し違います。商品のメインとなっているのは、伝統的な趣を残してモダンにデザインされた種類豊富なポット――しかも、豊富なカラーバリエーションを展開するカラーポットなのです。空色やバラ色、カフェオレ色といった鮮やかなカラーを纏った伝統工芸品・南部鉄器の、新たな魅力に迫りました。
 

◆海を越えて世界を魅了した
   美しい色を纏う南部鉄器

 
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南部鉄器のポットを洋風にコーディネート
 
シックな色合いなら和洋中問わずマッチ
 実は、南部鉄器のポットはもともと、熟練の職人の手により、ヨーロッパや北米といった海外輸出用の限定商品として製作されていました。かつて日本では手に入れることのできなかった貴重なポットが、どのようにして国内でも紹介されるようになったのでしょうか? 
 
 au-del á des mersの運営は、フランス紅茶の輸入販売を手がける「ENCHAN-THÉ JAPON(アンシャンテ・ジャポン)」。日本を飛び出して南仏の小さな街のティーサロンにまで浸透していた南部鉄器のカラーポットと出会い、魅せられ、「日本でも、この美しい茶器を紹介したい」という熱意を製造元に受け入れられたことで、特別に国内での企画や販売を許されたのだとか。こうして、海外で活躍していた南部鉄器は、新たな姿で日本に返り咲きました。au-del á des mersの名前には、国境を越えて愛されるポットと、それを挟んでお茶を楽しむ人々への思いが込められています。
 
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白やピンクといった華やかなカラーが新鮮!
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クラシックなデザインにモダンな色が映える
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ヴィオレットやターコイズなど個性派カラーも
 カラーポットは、岩手県盛岡市の郊外にある森の中の工場で、一つひとつ職人の手により製造されています。キメ細かく滑らかな鋳肌は、通常の鉄器製造以上に手間暇をかけた賜物。型に使う細かな砂をさらにふるいにかけるなど、特別な工程を経ています。また、美しい発色は、下地と上色の2層の着色によるもの。デザインに合わせて上色を部分的に拭き取ることで下地の色が現れ、模様部分が浮き上がり、独特の風合いを生み出します。このように丁寧な手作業を約30工程も経て、美しい鉄器は生み出されているのです。使いこむほどに味わい深く、温かみを増す南部鉄器。盛岡の伝統技術がしっかりと活かされたカラーポットは、和洋問わずコーディネートできるのも大きな魅力と言えるでしょう。
 

◆ティータイムを鮮やかに彩る
   多彩なラインナップ

 
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花を散らした可憐なデザインの「カモミール」。1人用サイズはミモザをはじめカラーバリエが豊富
 au-del á des mersには、サイズやディテールの異なる8デザインのポットがあり、さらにデザインごとのカラーバリエーションも豊富です。小ぶりで丸みのある「MARRON(マロン)」は、約2杯分のお茶が入るので、1人で過ごす寛ぎの時間にもぴったり。カラーもミモザやシエルといったポップなものから、落ち着きのあるアズキ、ショコラ、ベーシックな黒までそろいます。すっきりとしたデザインの「KIKU(キク)」や伝統的なアラレ模様を施した「ARARE(アラレ)」は、大小のサイズ展開もあり。多彩なラインナップの中から、ぜひ自分のライフスタイルにマッチするポットを見つけてください。
 
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同じ白でもデザインによって雰囲気が異なる
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全色そろえたくなる、花をモチーフにした小皿
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ケーキに負けない存在感の薔薇色のポット
 
 この他、ポットとのコーディネートを楽しめる南部鉄器のポット敷きも色・デザイン共に充実。ティータイムのお供に相応しい南部鉄器小皿は、マーガレットとタチアオイの花を模した可憐なデザインで、テーブルの上以外でも使いたくなるような逸品です。
 
 海外で鮮やかに花開き、新しい形として日本に根を下ろしつつある南部鉄器のカラーポット。このポットに海外の人々は日本の詫び・寂びを感じ、また、日本にいる人々は、どこかの国で南部鉄器を囲みお茶をする人々に思いを馳せる――そんな秋のティータイムもいいですね。 
 
 
 (この情報は2015年10月21日現在のものです)
 
 
 
 

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