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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

IT×集団遊びの療育で 子の成長と親をサポート
エコルド川口教室/株式会社Nフロー企画 代表 野口竜一

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール (のぐち りょういち)埼玉県川口市出身。学業修了後、大手電機メーカーの(株)日立製作所に就職する。18年ほど勤務したのち、心理専門職を目指し資格の取得のため退職して大学院に進学し学び直す。2014年に臨床心理士資格、2018年に国家資格である公認心理師資格を取得した。その後、川口市に障がい児通所事業所を開設するべく(株)Nフロー企画を設立し、2022年にエコルド川口教室を開業。障がいを持つ子どもたちの療育を中心とした業務を行っている。
 
 
 
埼玉県川口市にて、株式会社Nフロー企画が運営する放課後等デイサービスおよび児童発達支援施設「エコルド川口教室」。代表を務める野口竜一氏は、身体障がいを抱えた子どもを持つ父親だ。自身も障がい児向けの行政サービスや保育園・幼稚園への就園、小学校への進学について調べ、悩んだ経験から、障がい児たちはもちろん、その両親へのケアが必要だと感じたという。「自分と同じような悩みを抱える方々の助けになりたい」と情熱を注ぐ野口代表の取り組みに、春香クリスティーン氏が注目した。
 
 
 

ICTと発達障がいの子どもの相性に着目

 
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インタビュアー 春香クリスティーン(タレント)
春香クリスティーン(以下、クリス) 株式会社Nフロー企画さんが運営する児童発達支援・放課後等デイサービス「エコルド川口教室」さんでは、一般的な療育プログラムに加え、パソコンやタブレットのアプリなどのICTを用いたトレーニングを導入なさっているとか。アプリ操作などは大人でも難しいイメージがあるのに、療育に取り入れているとはすごいですね!
 
野口 実は、発達障がいを抱えるお子さんのほうがICT活用の適性が高いと言われているんですよ。発達障がいを抱える多くの方が持つ、一つのことに黙々と何時間も取り組める特徴は、プログラミングなどの作業と相性抜群です。そこで、幼少期から遊びの中でコンピュータや機械に慣れておくことで将来の仕事や生活につながるのではと考え、プログラムに取り入れています。
 
クリス 意外で驚きました! 最近は小学校から高校まで、プログラミングが必修科目になりましたし、大学入試の共通テストにもプログラミングが導入されたと聞きます。幼少期から慣れ親しんでおくことは、プラスにつながりそうですね。教室では主にどのようなプログラムがあるのでしょう?
 
野口 パズルや迷路などのアプリを用いて“見る力”を育てるビジョントレーニングや、センサーで身体の動きをとらえて、身体と映像を連動させたゲーム形式で身体機能を育てる運動療育トレーニングなど、子どもたちが楽しみながら学べるさまざまな体験を用意しています。もちろん、ITツールの扱い方や、友だちとの端末の貸し借りの仕方についても一緒に学んでいきますよ。