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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

IT×集団遊びの療育で
子の成長と親をサポート

 

集団遊びの中で意思伝達の手段を学ぶ

 
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野口 例えば、遊びたいおもちゃをほかの子が使っていたら、貸してもらうための働きかけが必要ですよね。言葉を発することができない子も、最初は泣く・おもちゃを奪う・何もしないといった自分完結の行動しかできなかったのに、好きなおもちゃで遊ぶための方法を考え、スタッフのサポートを受けながら、周囲に言葉ではない何かしらの意思表示をするようになっていくんです。
 
クリス 言葉では伝えられなくても、自分で考えて工夫することでコミュニケーションがとれるようになると。そういった成長が見られるのは嬉しいでしょうね。
 
野口 感動します。当教室にはさまざまな発達段階や特徴をもった子がいるので子どもたち同士でも葛藤や挑戦のパターンが多様化し、自主的に考える機会も増えて成長を促しているのかもしれませんね。また、私たちも“待つ”“機会を増やす”というサポートを学びました。例えば、お弁当を食べない・食べきれない通所して間もない子に対し、スタッフが個別に見守り、食べる機会を延長することがあります。親御さんに量も調整してもらいながら続けると、次第に時間内にある程度食べきれるようになるんです。些細なことでも、やり切れた体験はその後の成長に影響を与えているように思えます。発達に課題がある子の中には、もっと時間のゆとりと機会があればできることが増える子もいる、達成感を得られる前に終了することでやる気を失ったり、一度の失敗で落ち込んだりして、その後の集団活動に参加できない子もいるのでは・・・と考えさせられました。療育施設だからできるサポートではあるものの、子どもたちの成長から、多くの気付きを得ています。
 
クリス 大人も気付きや学びを得られるとは素晴らしいですね。そんなエコルド川口教室さんの運営において、野口代表が大切にしていることを教えてください。
 
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野口 子どもたちとの相互理解を深めることですね。スタッフにも「全力で子どもたちを理解してほしい」と伝えています。例えば自閉傾向の特徴により問いかけの反応が少ない子にも、「あなたが大切です。理解したいと思っています」と興味や関心をもって接していれば、障がいの有無や子ども大人に関わらず想いは必ず相手に伝わって心の距離が縮まり、やがて心が開かれます。心を開いてもらえば、素のその子が表現され、注意や指導も入っていくようになる。この支援者の想い、ひいてはこの教室そのものが、その子にとって安心できる場所になると考えています。
 
クリス お子さんにも親御さんにも真摯に向き合う熱意が伝わりました。ご自身も子育てでさまざまな苦悩があったからこそ、障がいのあるお子さんを持つ親御さんに当事者目線で寄り添えるのは大きな強みですね。これからも川口市の子どもたちと親御さんたちを元気にし続けてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
何事も全力で取り組むことですね。時間を忘れるくらいに集中して、すべての力を尽くせれば、それが自ずと仕事の楽しみにつながると思います。
(野口竜一)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 エコルド川口教室/株式会社Nフロー企画
■ 所在地 〒334-0005 埼玉県川口市里231-3
■ 事業内容 療育/児童発達支援/放課後等デイサービス
■ 事業所開設 2022年11月
■ 従業員数 9名
■ ホームページ https://ecold-kawaguchi.jp
※営業目的のお電話は固くお断りいたします。