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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

IT×集団遊びの療育で
子の成長と親をサポート

 

自身も障がい児の親だからこそ共感できる

 
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野口 未就学の障がい児を6時間預けられる事業所は、川口市では当教室のほかにないと思います。中には、1歳半、3歳児健診などでお子さんが発達面で指摘を受けたことでショックを受けたり、不安で療育を利用する行動に移せなかったりする親御さんもおられるんです。しかし、お子さんへの対策が遅れてしまうので、できる限り早めにご相談いただきたいですね。ちなみに当教室の利用者様は、お子さんの性質を受け入れておられる親御さんが多く、オープンで明るい方ばかりですよ。
 
クリス 手厚いサポートがあるからこそ、親御さんたちも前向きに行動できるのでしょうね。それにしても、野口代表はなぜこの事業を始めようと思われたのですか?
 
野口 実は、私自身も障がい児の親なんです。私には心臓病を持つ子どもがおり、生まれてすぐに生命の危機を抱えた状況でした。そのため、一般的な保育園や幼稚園でも受け入れてもらえない経験をし、小学校に進学したものの学校のイベントのたびに、サポートが期待できない不安や妻に任せっきりである申し訳なさを背負いながら過ごしました。そのような事情もあり、障がいを持つお子さんのことでお困りの親御さんの助けになりたいと思ったんです。
 
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クリス 実体験に基づく思いが、現在のお仕事につながっているんですね。ちなみに、親御さんから長い時間離れた際の、子どもたちの反応はどうですか? 
 
野口 通い始めは泣いていても、すぐに慣れます(笑)。目新しい遊びやおもちゃと、子どもと同じ目線でのスタッフの丁寧な関わりのおかげですかね。障がい児の親御さんは、心配や不安などから子どもに対して先回りしていろいろなことをやってしまいがちで、それでは子どもが自ら考えて成長する機会が減ってしまいます。そこで当教室では集団活動を通じ、ご家庭だけでは得られない発見や気付きを子どもたちが得ることで、自発的な成長につながると考えているんです。一対一で教えてもできなかったことが、実は子どもたちはお友だちやスタッフのふるまいなどから学んでいて、いつの間にか身についていることもあり、成長ぶりには私も驚かされます。