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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

口内の病気は万病のもと
独自の治療で健康を守る

 

神経を抜くと歯の危険信号を見逃すことに

 
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濱中 新たな手法をどんどん取り入れることで、今現在、症状が治まらずに困っている患者さんを救うことにつながるでしょう。全国の歯科医師さんにも、ぜひ、新たな治療法に挑戦してもらいたいですよね。あらためて、池尻院長の診療方針を教えていただけますか。
 
池尻 それは、歯を抜かず神経も抜かない治療をすることです。最近の歯科医師は、安易に麻酔をして歯や神経を抜いてしまうケースが多いんです。しかし、麻酔をすると患者さんが本当に痛みを感じているのかどうかわからなくなりますし、また、神経を抜くと日頃の生活で歯の危険信号を見逃すことにつながるんですよ。
 
濱中 なるほど。痛みを感じるから虫歯に気付けるわけですからね。
 
池尻 そうなんです。言ってみれば、神経を抜くとブレーキが壊れた車に乗っているような状態になってしまうわけです。ですから当院は、できるだけ麻酔を使わず歯も神経も抜かない治療を実践しています。ほかに手段がなく、やむを得ずこれらの治療を選択するのは多くても月に2本ほどでしょうか。このようなスタイルを、私は開院から45年間も貫いてきました。
 
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濱中 池尻院長の長年のキャリアに裏打ちされた技術と、新たな治療法に取り組むチャレンジ精神が、多くの患者さんを救ってこられたのだとよくわかりますよ。
 
池尻 ありがとうございます。私は、先ほどお話ししたe-OAスリープ・スプリントで特許も取得しています。睡眠時の呼吸が格段に楽になるe-OAスリープ・スプリントは、朝、起きたときに顎が痛むことがなく、患者様に与える違和感やストレスも大幅に低減しました。
 
濱中 それは素晴らしいですね。池尻院長のお話をうかがっていると、歯の治療はもっと楽になるはずだと思えてきますよ。
 
池尻 おっしゃる通りなんですよ。当院の治療は歯科医師なら簡単にできるものばかりです。逆に私は、他の歯科医師が複雑で難しい治療法ばかり選ぶ理由がわからないんですよ。当院の患者様から治療中に「痛い」という言葉を私はほとんど聞いたことがありません。
 
濱中 自分が知らない治療法にはなかなか手を出せないもの。だからこそ、他の歯科医師さんも、まずは池尻院長の話を聞いて、臆することなく新たな手法を取り入れてもらいたいものですね。