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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

年金だけで暮らせる! 安心の高齢者向け住宅
在宅介護支援住宅 ポノの郷 代表 山下純正

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 滋賀県出身。学業修了後、木造住宅の現場監督として働く。その後、不動産の営業に転身。すぐにトップセールスを記録するなどの実績を残した。その後、家業であるパチンコ店を継ぐも、業界が衰退していくこともあり、世の中に必要とされる仕事に取り組もうと業種変換を考える。低価格で高利益を取れる高齢者向け住宅ができるシステムを知り、2023年7月に在宅介護支援住宅 ポノの郷をオープンした。無駄を省き、高齢者に必要な設備だけを取り入れ、24時間スタッフが常駐する住まいを提供している。
 
 
 
一般的なアパートと同じ賃貸借契約で入居する高齢者向け住宅。それが京都府宇治市の「在宅介護支援住宅 ポノの郷」だ。行政の許認可を必要としない方法で高齢者の幸せを追求するのは山下純正代表。面会や外出・外泊も完全に自由で、起床から就寝まで万全の体制で日々の暮らしをサポートする住まいを月額10万1800円からという“年金内”で提供している。福祉で利益を上げながら業界を変革しようとする山下代表の理念と奮闘に迫った。
 
 
 

賃貸借契約で入居する介護支援アパート

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 京都府宇治市の在宅介護支援住宅・ポノの郷さんにお邪魔しています。さっそく、山下代表のご経歴を教えてください。もともと福祉業界で働かれていたのでしょうか?
 
山下 いいえ、福祉や介護とは無関係な人生を歩んできました。最初の仕事は住宅建築の現場監督です。ただ、あるとき勤めていた会社から営業担当者がいなくなったんですよ。そこで営業に転身したところ、たちまちトップセールスを記録しまして(笑)。やがて、母が滋賀県内で経営していたパチンコ店を継ぎました。
 
タージン 不動産からパチンコ業界へ。まさに実業の世界で生きてきたわけですね。
 
山下 ええ、パチンコ店でも大いに稼げましたよ。ただ、残念ながら行政からの締め付けもあり、パチンコ業界が衰退して行くのを、身を持って感じました。時代の変化を感じ、世の中に必要な仕事をしなければならないと廃業も視野に入れるようになりまして。その頃、パチンコ店や店舗設計をしていた会社の社長が、兵庫県で高齢者向け住宅の運営を始めたと聞いたんです。見学に行った私は「世の中に必要な仕事だ!」と思うと同時に「確実に儲かる!」と判断し、社長の指導を受けながら昨年2023年7月にポノの郷をオープンしました。
 
タージン 異業種からの参入とは楽しみです。ぜひ、施設の概要をお聞かせください。
 
山下 ポノの郷は、グループホームや介護付き有料老人ホームのような行政の許認可を受けた施設ではありません。あくまでも一般的な賃貸借契約で入居していただくアパートです。そのため在宅介護支援住宅という名称で開業しています。このような仕組みの高齢者住宅は京都初なんですよ。