山下　また、ポノの郷はほかの施設で管理者の経験があるベテランスタッフを中心に採用し、より一層の安心・安全をご提供しています。さらに、スタッフが入居者さんに敬語で話すことを禁じているんです。毎日顔を合わすのに、堅苦しい敬語を使っていると入居者さんとの壁ができて不自然ですよね。スタッフも同じ仕事をするなら楽しく働けるほうが良いに決まっているのだから、ポノの郷ではフレンドリーな対応で入居者さんとのコミュニケーションを充実させています。
 
タージン　「高齢者住宅はこうあるべき」という固定観念にとらわれると、スタッフさんも通り一遍のサービスを提供するだけになってしまいます。入居者さんとスタッフさんの距離を縮めようとする山下代表の理念は見事だと感じますよ。
 
山下　ありがとうございます。よく「福祉で大切なのはボランティア精神」と言いますが、私はスタッフに自己犠牲を強いるのはおかしいと思っています。本当に必要なのは十分な報酬を含め、自分や家族が満たされる職場で働くこと。そうでなければお年寄りに優しく接することなどできないからです。私の役目はスタッフや入居者さん、入居者さんの家族がみんな幸せになれる環境を用意すること。そのためには事業で利益を出すことが欠かせないんです。
 
タージン　山下代表のお考えに私も賛同します。さらに事業を拡大してほしいですよ。