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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

店舗とECサイト両輪で
徳島を訴求する総合商社

 

頼れる仲間と三方よしを届ける

 
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タージン 市場を知り尽くし、アイデアも豊富な川端社長。その強みや秘訣はどこにあるのでしょうか。
 
川端 ずばり“超現場主義”ですね。自分で足を運んで現地を知ることで、初めて市場のニーズがわかるものです。コンサルタント業務のときは「先生」と呼ばれる一方で、地元の子どもたちには「たこ焼き屋のおっちゃん」と呼ばれています(笑)。
 
タージン 常に最前線にいるという、何よりの証拠ですよ! 現場に立つことでビジネスにつながったエピソードもおうかがいしたいです。
 
川端 ニーズを掴んで商品化したのが「鳴門屋つみれ」です。これは介護の現場からの声を反映したものなんですよ。高齢者の方々から「つみれを食べたい」と要望があるものの、喉の機能が低下していて飲み込むのが難しい。そこでひらめいたのが、口に入れた途端溶けるようにするというアイデアでした。すり身ではなく、鳴門鯛の骨に付いている身を手作業でほぐして、つみれ生地をつくったのです。そして高齢者施設で試食会を開き「今までは流動食ばかりだったけど、地元の鳴門鯛を食べることができた」と、涙を流して喜んでくださる方までいらっしゃったんです。
 
タージン 食事をとれなくなると、人生の楽しみが一つ減ります。喜ぶ高齢者の方々を見て、川端社長も嬉しかったでしょうね。
 
川端 おっしゃる通りです。また、小さなお子さんや飲食店にも需要があるなど、現在では多くの方に愛される商品になりました。
 
glay-s1top.jpg 現場のニーズに応えた商品開発
現場のニーズに応えた商品開発
タージン いやあ、すごいことだ。現場のニーズに応え、喜びの輪を広げていく。川端社長の愛が詰まっているのを感じます。まさに三方よしですよ。
 
川端 ありがとうございます。そこを目指しているので、とても励みになります。
 
タージン バイタリティあふれる川端社長のもとに集まるスタッフさんも、エネルギッシュな方が多いのでしょうね。
 
川端 弊社は月曜休業なので、火曜日が週の始まりになります。でも「もう土曜日だ」「時間が足りない」とみんなが口々に言うほど、時間が経つのが早く、積極的に働いてくれています。若い子が多く生き生きしていて、彼らを見るにつけ、人材は宝だと実感していますよ。
 
タージン 最近はSNSで「まだ水曜」など、ネガティブなワードがつぶやかれることが多いのに、鳴門屋さんはまったく逆ときた。それも素晴らしいなあ。