濱中　ネット通販事業が盛んになっている昨今、段ボールの需要は拡大の一途でしょう？　段ボール工場向けの排水処理設備のニーズも高まっているんじゃないですか。
 
礒部　おっしゃる通りです。段ボール工場の排水処理設備事業に特化しようというチャレンジは、結果的に大成功でしたね。また、SDGsの観点から言っても、段ボール工場からの排水を自然環境に影響のないレベルにまで汚れを除去し、海や河川を守るという我々の取り組みは、非常に意義のある仕事だと考えています。
 
濱中　さすが、礒部社長。先見の明があったわけだ。直近のチャレンジでの成功例があれば、ぜひ教えてください。
 
礒部　2022年にスタートした、DIANO SHIELD（ディアノシールド）という設備塗装サービスでしょうか。それまでは、設備が劣化したり故障したりした場合には、塗装会社さんや溶接業者さんに依頼して直さなければなりませんでした。それを、今では自社で賄えるようになったのが、非常に大きな強みになっていると思います。また、排水処理用のタンクや配管に塗布する塗料も協力会社の技術提供を受けて優れたものを取り扱えるようになり、自社で施工できるようになりました。設備の劣化を防ぐための、納入前の防錆塗装も手がけられるようになりました。
 
濱中　塗装で、設備の劣化を防げるんですか！　それはすごいですね。排水処理設備の設計・施工に加え、メンテナンスもワンストップで行えるうえ、塗料や薬品に関しても御社にすべてお任せできるわけだから、段ボール工場さんも安心でしょうね！　それにしても、常に進化し続ける会社の舵取りは大変でしょう？