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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

現場主義で顧客を救う
音と映像のプロ集団

 

成果こそが営業マン、だから手を抜けない

 
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前園 社員が6人というのは、御社の仕事ぶりにしては少ないと感じました。営業が大変なのでは?
 
松信 当社の場合、営業をかけて仕事を取るというより、納めた映像やシステムそのものが営業マンになってくれますね。システムを見た方が「これをつくった会社を紹介してほしい」と言って、お客様が輪を広げてくださる。だから一度でも手を抜くと、仕事が来なくなるかもしれません。
 
前園 成果こそ営業、人が財産というのはサッカーやタレントも同じですよ。テレビの現場でいい仕事をすれば、それを見た別のスタッフが必ず声をかけてくれる。疲れた表情をすればすぐわかるので、そこで終わってしまうでしょうね。でも、機械の場合トラブルがつきものだし、そこは難しいでしょう。
 
松信 当然、トラブルはあるのですが、それがあることを前提に対応策を練って現場に入ります。だから、他の業者さんがトラブルを起こしている時こそチャンスなんですよ(笑)。この問題を解決してほしいと言われて現場に入ると、受注につながる。そのため他社さんとはあまり競合しませんね。
 
前園 施工後のメンテナンスにも力を入れておられるんですか?
 
松信 ええ、同じシステムなら、長く使えるほうが当然嬉しいじゃないですか。まずは長く使える設計をしますが、それでも、機械ですからメンテナンスは必要になります。ですから、メンテナンスをしやすいかどうかまでを考えてプランニングするんですよ。もちろん、全部が図面上で完結する仕事ばかりではありませんが、弊社のスタッフは経験もあるので、現場での対応力にも自信があります。
 
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大型施設の映像制作から音楽行事の音響まで活躍の場は多彩
前園 設計の段階で先のことまで見越したプランニングを行っているなんて、さすがですね! それにしても、ずいぶんたくさんの仕事を抱えていらっしゃいますが、松信社長の体力は大丈夫ですか? 聞いているこちらが心配になりますよ。
 
松信 まあ、今でもヘルメットを被って現場に入るし、天井裏にも登りますからね。先日も金曜日に車で名古屋に行きシステムのメンテナンスをして、翌日は大阪で打ち合わせを2件。神戸の現場に入ってから仮眠をとり、また車を運転して神奈川に戻ってきました。新車を買っても2年で6万㎞は走りますね(笑)。
 
前園 いやあ、想像以上でした。そこまでバイタリティあふれる仕事は、20代でもなかなかできませんよ!