現場主義で顧客を救う
音と映像のプロ集団
誰もできないことを実現してお金をいただく
松信 その奥にあるシアターはスケソウダラ漁をする船の甲板になっています。2014年3月に第2期工事が完成し、タラピヨちゃんが北の海を冒険するアニメーションが流れるんです。
前園 そういう映像をつくる時は、専門家との協力が欠かせないんでしょうね。
松信 もちろん、設計監修の先生方にご意見をいただき、それを生かして我々が映像を制作します。この他、ゲームメーカーのナムコさんの本社が川崎にあった頃、十数室の会議室にプロジェクターや壁掛けテレビを設置しましたね。これは、移転した本社への移設工事も行いました。ナムコさんの一部の店舗の映像・音響システムも当社が施工。全国のイオンモールのイベント広場は、当社が音響設備を担当し順次全国へ展開中です。
前園 会議室からイベントまで、いろいろなシステムを組むものなんですね。
松信 そうですね。今年、2015年秋に開かれる国立研究開発法人のシンポジウムでは、映像や音響はもちろん照明から司会、通訳まで、全てのディレクションを受注していますよ。
前園 それだけ幅広いと、一言で映像制作とかシステムの構築とは言えないような気がしてきました。
松信 確かに、この仕事は、誰もできないことを実現したり、困っている人を助けたりしてお金をいただきます。ソリューション営業、コンサルティング営業と言えますね。そのためには現場を見て打ち合わせを繰り返し、知恵を絞ることが大切なんです。
前園 なるほど。それにしても、それが可能な人材はどうやって集めているんですか?
松信 当社の社員は現在6名ですが、みんなビクター時代の仲間や知人に紹介された人ばかりなんですよ。地方の仕事で手が回らない時は、現地の知り合いに連絡すればいつでも工事を手伝ってもらえる。そんな人脈で成り立っているんです。