◆ランプのある暮らしで
灯りと癒しを日常に
アウトドアでも大活躍必至! ハリケーンランプ
この数年、幾度となく日本各地で自然災害などが発生し、大型停電がニュースになりました。暗闇の中で不安や不便さを感じる中で、キャンドルやランプの灯りに安心感を覚える人も多いはず。不規則な炎の揺らぎは、波の音や川のせせらぎなどにも共通する「1/fゆらぎ」という、人に心地よさを与えるリズムとなっています。だからこそ、キャンドルやランプの灯りには、電気による照明器具とはまた違った安心感を得られるのでしょう。
大阪府八尾市でランプを製造する「WINGEDWHEEL(ウィングドウィール)」は、創業大正13年という老舗であり、現在国内で唯一のランプメーカーです。嵐の中でも火が消えないことに由来し、「ハリケーンランプ」の製造で培った伝統の技術を、脈々と受け継いでいます。また、2016年からは、現代の生活スタイルにマッチした、ロマンティックな空間を演出するオイルランプを提案する新ブランド「FLAME SENSE(フレームセンス)」もスタートしました。
ランプの灯りが演出する、安らぎのひと時。アウトドアや停電時はもちろんのこと、電気が普及した今の時代、あえてランプを日常に取り入れてみませんか?
◆ランプをつくり続ける
大正13年創業の老舗
昭和初期のハリケーンランプの組み立て作業風景
ランプ製造は大阪の地場産業として栄えていた
10年の歳月を費やし、日本では初めて「ハリケーンランプ」を製造したことでも知られるWINGEDWHEEL。その性能の良さから、昭和初期には国内のみならず広く海外にも輸出されました。
当時はランプが生活の灯りの要であり、大阪の地場産業だったというランプ製造は、ハリケーンランプ屋と洋燈のバーナー屋の2種類がありました。しかし、時代の流れに伴い、電灯が主流に。多くのバーナー製造会社が廃業する中、その中の一社の社長から「ランプの炎を絶やさないでほしい」と、バーナーの金型類を託されたと言います。そこからさらに研究や改良も重ねることで洋燈のバーナーの製造も始め、その後も紆余曲折を経ながらも、脈々とランプ製造の技術を今につないできました。
WINGEDWHEELのランプのバーナーは、すべて真鍮製。いくつものプレス工程を経たパーツを、すべて手作業で組み立てています。また、オイルランプの真鍮製の口金も、自社で企画・製造したもの。メッキ加工や伝統工芸士による特殊な加工が施されており、まさに職人の技術の賜物です。歴史と確かな技術に裏打ちされた高い機能性にデザイン性を加味し、WINGEDWHEELのランプは見る人の心にも優しい炎をともし続けます。
◆進化し続けるデザイン
ランプの灯りを未来に
FLAME SENSEの「Idea(イデア)」
現在、WINGEDWHEELを率いるのは5代目代表である別所由加氏。代表就任以前からオンラインショップを開設するなど、時代のニーズにあわせた取り組みを行ってきました。そして2016年、新たに立ち上げたオイルランプのブランドがFLAME SENSEです。
FLAME SENSEのランプは、これまで培ってきた技術を活かしつつ、パーツのデザインを一新。現代のライフスタイルにマッチするデザインで、ランプの魅力を再提案することをコンセプトとしています。ラインナップは、丸みのあるフォルムとマカロンカラーが愛らしい「NIGHT TEA(ナイトティー)」や、金属の風合いが味わい深い「Othello(オセロ)」など、インテリアに溶け込む魅力的なものばかりです。使用するリキッドキャンドルオイルは揮発性や自然発火がなく安全性も高く、すすなども発生しないため、安心して日常に取り入れることができます。
数十個におよぶパーツを一つひとつプレスし、組み立てる
ランプづくりの技術を未来に伝える。5代目・別所由加氏
安定した、美しい灯りをともすWINGEDWHEELのランプ。優しく揺らめく炎は、いつの時代も人の心を癒してくれます。電気の恩恵により、夜間も昼間のように室内を照らすことができるようになったこの時代。時には電気を消して、ランプの灯りを楽しむひと時を過ごしてはいかがでしょうか。
ランプの灯りの周りには自然と人が集い、笑顔が生まれる
伝統の技術が集約したアンティーク調のハリケーンランプ
株式会社WINGEDWHEEL
〒581-0066 大阪府八尾市北亀井町2-5-5
http://www.lanterns.jp/wingedwheel/
FLAME SENSE
https://www.flamesense.com/