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コラム ほめ達!の「未来を拓く言葉たち」第4回 人の心に届く言葉の使い方 ほめ達!の「未来を拓く言葉たち」 一般社団法人日本ほめる達人協会 理事長 西村貴好

コラム
皆さんこんにちは。日本ほめる達人協会理事長の西村貴好です。今回も皆さんと一緒に、未来を切り拓いていく言葉を獲得するためのトレーニングをしていきます。皆さん、人気者になりたいと思ったことはありますか? 人に対して影響力のあるカリスマ性って、どうしたら身につくのでしょうか。そこで今回は、人の心に届く言葉を発するにはどうすればいいのかを、考えてみましょう。
 
 

魅力のある、カリスマ性の高い人とは?

 
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「ほめ達ロゴ」が刻印された公式ボールペン
私は、誰かに慕われるために何かをするのではなく、そのたびごとに出会う一人ひとりの人間に対して、真剣に、全力でコミュニケーションをとれる人こそが魅力ある、カリスマ性の高い人物だと思っています。『人を動かす』『道は開ける』などの自己啓発書の著者として広く知られるデール・カーネギーは、
 
友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。
 
――と言いました。相手の話を一生懸命聞いて、共感する。一人ひとりに対して、真摯に接する。例えば、同性にも異性にも「もてる人」を観察してみると、そういうことができているんですね。だからこそ、「もてる人」は、相手の心を掴むのが上手なのでしょう。

もう少し違った角度でカリスマ性の高い人物を見てみると、人間というメディアを何よりも大事にしているように感じます。目の前の人に全力で接する。誰に対しても真摯な接し方をするから、相手は感激しますよね? すると、こちらがお願いをしなくても、相手は自分の評判を率先して広めてくれるのです。現代において、あらゆるメディアの中で、最も影響力の高いメディアは、実は人による口コミです。つまり、目の前の人に全身全霊を傾けてコミュニケーションをする人は、最高のメディア対策をしている人なのです。
 
 

自己開示の仕方が優れている

 
人気が高く、周囲から多くの信頼を集めている人は、自己開示の能力にも長けています。まずは自分の得意なこととそうでないこと、できることとできないことをはっきりと相手に伝えます。そして、話す体験が具体的です。しかもその内容のほとんどが、成功体験でなく、失敗体験です。実は人間って、成功した体験だけを喋る人のことは、さほど信頼できないものなんですね。自慢しているだけに感じてしまうのでしょう。
 
それよりも、失敗体験を笑い話にして喋れる人のほうに好感を抱きやすい。なぜならそうした人は、自分の失敗を笑って語れるくらいに、その失敗を自分のものとして消化できているからです。失敗を乗り越えて経験に消化できている人の話は、おもしろいものです。そして、失敗談を笑いながら話す人は、魅力的に見えます。
 
 

相手に届く言葉を探し続ける

 
さらに、人の心に届く言葉を話す人気者は、たくさんの言葉を実際に使って、日々訓練しています。自分の発した言葉が相手の心に届くかどうか、常に感触を探りながら言葉を駆使しているのです。相手に届いたと実感したものをストックしておいて使用頻度を上げてみるなど、日常的に言葉を磨いているんですね。
 
これって、お笑い芸人さんの話術のトレーニングに似ていると思いませんか? 人気芸人さんの話っておもしろいですよね。彼らは売れっ子ですから、人前で言葉を使う機会が多い。ところが、その中にはきっと、すべってしまった言葉もあるはずです。
 
そんな芸人さんたちは、受けるか、すべるか、いつも自分の発する言葉に敏感です。そして、受ける、すべるのトライ&エラーを繰り返すことで、聴衆の表情やその場の空気などを敏感に感じ取りつつ、最適な言葉を駆使して笑いをとれるようになっていく。
 
 

相手の聞きたいことしか話さない

 
優れたお笑い芸人さんや、コンサルタントなどの講師の方々を観察していると、私たちがしてはいけないことがわかります。それは、自分が話したいことを話す――です。相手に刺さる言葉を届けるには、相手の聞きたいことしか話さない。これが大事なんですね。人は、自分の聞きたい、関心ある話にしか興味を持ちません。ですから、相手の聞きたいことを、関心を持ってもらえるように話す。これが心に刺さる一言になるわけです。
 
もちろん、相手によって欲している話、言葉は異なります。会社経営の話なのか、人材育成なのか、恋愛なのか、子育てなのか――。ですから、相手に合わせて喋る内容を変えるために、たくさんの話をストックしておく必要がある。そして、同じ内容の話をするにしても多面的な表現ができないと、ある人には喜ばれたのに、ある人にはつまらないと思われることもあります。ではどうすればいいのか。そのためには目の前の相手が望むような話になるよう、相手の望むことを汲んだうえで、冒頭にも言ったように、相手に対して全力で向きあうことが大切です。
 
ほめ達!の「未来を拓く言葉たち」
第4回 人の心に届く言葉の使い方
 
(2017.7.28)
 

 著者プロフィール  

西村 貴好 Nishimura Takayoshi

一般社団法人日本ほめる達人協会 理事長

 経 歴  

1968年生まれ。大阪府出身の「泣く子もほめる!」ほめる達人。ホテルを経営する家の三代目として生まれ、経営術を学びつつ育つ。関西大学法学部卒業後、大手不動産に入社して最年少トップセールスを樹立。その後、家業のホテルを継いで経験を積み、2005年に覆面調査会社「C’s」を創業する。短所ではなく長所を指摘することが調査対象の企業成長に効果があると発見し、「ほめる」ことの重要性に気付く。数々の実績を上げる中で、2010年2月に「ほめ達!」検定を実施する、一般社団法人日本ほめる達人協会を設立し、理事長に就任。以降、検定を通じて「ほめ達!」の伝播に尽力している。著書に『繁盛店の「ほめる」仕組み』(同文舘出版)、『ほめる生き方』(マガジンハウス)、『心をひらく「ほめグセ」の魔法』(経済界)、『泣く子もほめる!「ほめ達」の魔法』(経済界)、『人に好かれる話し方41』(三笠書房)などがある。

 日本ほめる達人協会オフィシャルサイト 

http://www.hometatsu.jp

 西村貴好オフィシャルブログ 

http://ameblo.jp/nishitaka217/

 フェイスブック 

https://www.facebook.com/hometatsu

 
 
 
 

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