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スポーツ 上原浩治のTrust Pitsh! vol.6 激動の1年 上原浩治のTrust Pitch! ボストン・レッドソックス投手

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column.6 激動の一年

 
 

来季の目標はワンランク上に

 
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ナショナルリーグの優勝トロフィー。来季はこの上を狙うぞ!
 レンジャーズは今年、地区優勝とリーグ優勝を遂げたわけですが、2010年同様、ワールドシリーズでの優勝にはあと一歩届かなかった。だから来季こそ、ファンが期待するのはワールドシリーズで勝つことです。ぼく個人の目標も、来季はワンランク上に変わりますよね。「シリーズに参加する」 という今年の目標から、「結果を出し、チームのシリーズ優勝に貢献する」 ということへステージが上がるはず。
 
 もっとも、今はオフに入った直後で、まだそこまでの気持ちを作ってません。さすがにシーズン直後から気合いを入れなおすと大変だから、2月くらいまではゆっくりさせてもらっていいですか?(笑)
 
 ということで、今やりたいことはやっぱりゴルフ(笑)。アメリカはいいゴルフコースがいっぱいあります。ブログでもときどきゴルフのことを書いてるから知ってる人もいるんじゃないかな。打ちっ放しも日本のように網で囲われていないんです。林の中に向けて本当に 「さあ、打ちっ放してくださいね!」 といわんばかりに、あけっぴろげなんですよ。だからぼくも、遠慮なくぶっ放させてもらってます(笑)。
 
 

浩治の「アメリカびっくり見聞録」

 
 そうそう、オリオールズ、レンジャーズとメジャーの複数チームで野球をして、一つ気付いたことがあります。それは 「チャリティへの力の注ぎ方がすごい」 ということ。アメリカではシーズン中でもどんどん選手がチャリティに参加していく。その度合いがすごいんですよ。
 
 レンジャーズだとマイケル・ヤングがいい例かな。自分でチャリティ団体を作ってしまうんですよ! それも自分だけで動くというより、サポートスタッフも集まって、みんなで動くという考え方。ボーリング大会とか、選手2名とファン2名の4人で回るゴルフのコンペなんかも主催して、そこで億単位の寄付を募る。すごいよね。チームメイトはもちろん、ファンも含めて多くの人を集めて、選手が使った道具なんかをその場でオークションにかけてお金を集めて、団体を通じて寄付したりしてましたね。
 
 それがなんと、デーゲームの後ですよ!(笑) ボウリング大会だって、昼間試合で投げたピッチャーが平気でボウリングの重い球を投げてる。このあたり、アメリカのすごさを実感しましたね~。
 
 日本でもシーズンが終わって、FAでメジャーへ挑戦する選手が名乗りを上げていますよね。こういうアメリカのすごさを実感したら、きっと彼らも面食らうだろうな(笑)。
 
 
 
ではまた次回! 
 
 

 執筆者プロフィール 

上原浩治 Koji Uehara

テキサス・レンジャーズ投手

 経 歴 

大阪府出身(出生は鹿児島県)。東海大学付属仰星高校から大阪体育大学に進学し、大学3年時に日本代表に選出。1997年に出場したインターコンチネンタルカップ決勝では、当時国際大会151連勝中だったキューバから先発勝利をあげ、注目された。ドラフトで読売ジャイアンツに1位指名(逆指名)を受け、1999年に入団。ルーキーイヤーに20勝投手となり、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の4冠を獲得し、新人王と沢村賞も受賞。翌2000年は肉離れのため登録抹消となるなど、ケガに苦しむシーズンを送るも、2002年に再び17勝をあげ、優秀選手賞を受賞。2004年にはアテネオリンピック野球日本代表に選出され、銅メダル獲得に貢献。2006年のワールド・ベースボール・クラシックでも日本代表のエースとしてチームを優勝に導いた。2009年にボルチモア・オリオールズに入団し、ベテラン投手の一人としてチームを牽引。2011年途中、トレードによりテキサス・レンジャーズに移籍。

 ブログ 

http://www.koji-uehara.net/all.html

 ツイッター 

http://twitter.com/#!/TeamUehara

 
 
 
 
 

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