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スポーツ 上原浩治のTrust Pitsh! vol.6 激動の1年 上原浩治のTrust Pitch! ボストン・レッドソックス投手
スポーツこんにちは、上原浩治です。
本当に長いシーズンが終わりました。前回のコラムが出た直後、オリオールズからレンジャーズへの移籍が決まって、そこからあっという間の4ヶ月。この間の感想を一言で言うと、「長かった~」 もしくは 「しんどかった~」 になるかな(笑)。 でも、ワールドシリーズにも出たチームメイトはキャンプから考えると200試合以上になるわけですからね・・・。みんな、お疲れさまでした!(笑)
今シーズンは自分にとって、まさに激動のシーズンでした。なにせ、シーズン途中での移籍なんて初の経験ですからね。オリオールズへ入団した時も同じだったけど、移籍直後はまさに転校生の気分。メンバーやスタッフの名前を憶え、人柄もわかって、やりやすい環境になりつつあったところで、再びゼロから関係や環境を築いていかなくちゃいけなくなった。トレーニング方法も、練習の時間もやはりそのチームのやり方があって、そこに慣れるのにも時間がかかりますから。ま、移籍して少しずつ慣れてきました。
レンジャーズのワシントン監督は、普段は全然しゃべりません。練習の時こそ会話はありますが、選手を甘やかす監督ではないんです。もちろん仲が悪いんじゃないですよ。お客さん扱いをしないというだけでね。ぼくとしてもそのほうがありがたいです。お客さん扱いなんて絶対にされたくない。
監督について一つ余談。ワシントン監督は、外見から、いぶし銀ならぬ 「いぶし監督」 みたいな感じのイメージを持っている人が多いと思います。でもね、試合にのめりこんで、子供みたいにはしゃぐこともあるんですよ。そのギャップが見ていてすごいんだ(笑)。
とにかく、身の回りの変化には慣れないと仕方がない。挑戦しているのは自分なんだし、環境が変わったから成績に影響するというのは言い訳にもなりません。自分がそれに合わせられるかどうか。それだけの話。
最近よく思うのが、レンジャーズもオリオールズも決して別世界のチームではないということ。正直、雰囲気とかそんなに変わらないんですよね。そう言うと、「では、なぜチーム力に差ができるのか?」 と聞かれるかもしれません。あえて言うと、個々の強さ、技術面の差かな。
弱いと言われているチームだって、決して自分たちが弱いとは思ってないんですよ。だけど、レベルの高い選手が集まるとやっぱり強いチームになる。その 「個」 の差は、チームが上を目指すうえでとても大事です。レンジャーズでいえば、ぼく自身のレベルがどこにあるかがチーム力に影響するということ。だからまずは自分が強くないと。
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