2000年代に入り、様々な理由から、廃れつつあった社員旅行や親睦会といった社内行事。しかし、近年は社内のコミュニケーション活性化や仲間意識の向上といったメリットが再注目され、社内行事を実施する企業が再び増えつつあると言います。とはいえ、社員にとって参加する面白味がない行事では、モチベーションが下がるばかりか、離職の一因にもなりかねません。そんな社内行事だと、開催しても百害あって一利なしです。今や、社員旅行や研修も、趣向を凝らした内容が求められる時代。・・・となると、社内行事を企画する担当者や経営者の方は、どんな内容にすればいいのか、考えるだけで頭が痛い話かもしれませんね。
チャンバラと言ってもスポンジの刀で戦うので安全!
そんな悩める経営者や企画担当者の皆さん! 社員が楽しめ、結束力強化や仕事のモチベーションを高める社内行事として、“チャンバラ”はいかがでしょう? 実は最近、全国各地で「チャンバラ合戦-戦IKUSA-」なるチャンバラのイベントが開催されていて、人気を集めているのです! チャンバラといっても、スポンジ製の刀で腕に装着した「命」となるボールを狙う、平和なアクティビティであり、誰でも安心して楽しめるものなのでご安心ください。
NPO法人ゼロワンと株式会社TearsSwitch(ティアーズスイッチ)が共同運営する「チャンバラ合戦-戦ikusa-」。全国で開催するイベント以外に、企業での社員研修やレクリエーションなどの活用も積極的に提案しています。実際、年々利用する企業は増え、今年2017年は70社以上になる見込みだとか。今、社内行事をやるなら“チャンバラ”がアツい――その理由を、たっぷりご紹介しましょう。
赤、青、黄、緑の4軍に分かれてのチーム戦が主なルール
社内行事で“チャンバラ”を行う際、最も多いのが約2時間のプログラム。赤、青、黄、緑の4軍に分かれ、合戦と軍議を繰り返し、計6~7戦を行うとのこと。前半戦は、制限時間内に最も多くの兵が生き残った軍が勝利を収める全滅戦。後半は、各軍の総大将がやられたら、その軍は負けとなる大将戦に。大将戦では、自軍の大将を守り、敵軍の大将を討ち取るため、より戦略性が増します。この4つ巴の戦いというのが大きなポイントのようで、チャンバラ合戦では、恐ろしいことに他軍との同盟・裏切り、なんでもあり! 強い軍を討つために一時的に他の軍と手を組むこともあれば、一人の侍の裏切りによって崩壊する軍も・・・。戦国時代さながらの、実にエキサイティングな社内行事が体験できそうです。
アクティビティとして魅力十分なことはよくわかったものの、チャンバラ合戦を社内行事に取り入れるメリットとは何なのでしょう? 合戦コンサルタントである元親氏によると、「チャンバラ合戦の本質は、武道やスポーツではなく“遊び”です。そのため、部下に斬られたからといって、怒る人を見たことがありません。上司と一緒に、背中を守りあって笑顔で戦える。逆に、上司が敵になっても遠慮なく斬りつけることができ、上下関係を超えて、普段とはちょっと違ったコミュニケーションを図ることができます」とのこと。
軍議を重ねて綿密な戦略を練り、敵軍を討つ!
結束力が高まり、社員のコミュニケーションも活性化
日常では当然ながら、上司に斬りかかるなんてことは皆無。委縮する社員もいるのでは? と思いきや、「ある大企業で実施した際、一般の従業員の方はなかなか話す機会が少ない社長さんが出陣された際のことです。さすがに大手企業の社長さんに斬りかからないかなと思っておりましたが、戦、開始のかけ声と共に、全チームが社長に突撃していきました(笑)。社長を守る社員の方も必死で応戦しましたが、多勢に無勢。1分経たずに負けたにも関わらず、従業員の方も社長さんも笑っておられましたよ。本当の下克上というのを目にした瞬間でした(笑)」と、元親氏。部署や役職も関係なく、参加者が全員楽しんでいることや、チームビルドにチャンバラが一役買っていると、よく伝わるエピソードと言えます。
アツい戦いを通じて、社内も活気づくこと間違いなし!?
年齢・性別を超えて、みんなで作戦を練り、勝利に向かって楽しめるチャンバラ合戦。社内行事で行った企業からは「部署や勤務先がバラバラの社員が集まり 、社員間のコミュニケーション活性化ができ、夜の宴会などはいつも以上に盛り上がった」という声が多く挙がっているのもうなずけます。
日々の業務とは異なるシュチュエーションで社員同士が交流することで、普段は知らない一面も見え、新たな視点で時間を共にすることは、仕事においても良い影響を与えてくれることでしょう。従来の型にはまった社員旅行やレクリエーションからの脱却を考えている会社は、「チャンバラ合戦-戦ikusa-」を取り入れてみてはいかがでしょうか。各地での合戦イベント情報もWebサイトで随時更新されているので、まずはそちらに参戦し、体験してみるのも手ですよ。ぜひ、会社全体で勝鬨を上げられるような魅力あふれる社内行事を企画しましょう。
チャンバラ合戦-戦IKUSA-
https://tyanbara.org/
https://tyanbara.org/business/
(2017.10.25)