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<2009年6月17日更新>

今回から数回に分けて、ここ数年の新卒採用の流れを時系列で、
お伝えしたいと思います。

先ず、もう直ぐ始まるインターンについてです。

このインターンは、大学3年生の7月には、始まります。
とはいえ、実際は、一部の大手企業になりますし、
実際に、この時期のインターンから採用に至るケースというのは稀です。

それでも、この時期から動くのは、
一にも二にも、企業イメージの向上による就職ランキング対策という側面があります。
ランキング上位に入るか入らないかは、
実際の採用活動において、大きな差が出ますので。

では、この時期にインターンに参加する学生は、
どういう若者達でしょうか。

間違いないのは、
「就職活動に、積極的である。」ということです。

ただし、これは、意見が分かれるところですが、
私は、積極的≠優秀だと考えています。

もちろん、「優秀」の定義にもよると思いますが、
基本的な学力、思考力は、一定水準以上なのは確かですし、
実際の業務においても、呑みこみも早く、
即戦力になるであろう若者であるとも思います。

しかし、なぜ、私が、積極的≠優秀と考えるかというと、
イノベーションを起こす、とは言わないまでも、
「化ける」可能性は、少ないと感じるからです。

なぜなら、既存システムに反発するのが若者の特性だと思うからです。

時代の変化はあると思います。
特に、今は、ゆとり世代ですし、
バブル崩壊後の、元気がない世の中で育ってきたわけですので、
若者=システムに反発、という図式も間違っているかも知れません。

ですが、私は、時代が変わっても、
若者の本質は変わらない、と信じていますし、
私の実感値では、このように感じます。

学生たちは、インターンに参加することで、
不安を紛らわしているのもあるのではないでしょうか。
その不安解消に、インターンは、一躍買っているという見方もありますので、
社会貢献にはなっていますが、
一部の企業には、インターンを、
「安価な労働力の提供」と、勘違いしているケースもあります。
学生に、最低労働賃金を払って、新規開拓営業をさせるケースなどが、
それにあたります。

規則的には、監督者がいれば問題はありませんが、
飛び込み営業等を、一人で行わせるのは違反です。
違反云々というのもありますが、
やはり、モラルの問題だと思います。

このように、来月には、早くも11年卒業予定者向けの採用戦線がスタートしますが、
早すぎる採用活動には、疑問を持たざるを得ません。


次回は、求人媒体について、お伝えしたいと思います。

 

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