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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
 
役柄を演じる際には、自分と似た部分があるとリンクしやすいと語ってくれた井頭さん。映画『BADBOYS-THE MOVIE-』で演じる由本久美とも、共通する部分があったという。
 

映画館で感じられる迫力を楽しんでほしい

 
私としては真面目に話しているつもりでも、言葉を間違えていたり、自分だけ違う話をしていたりして笑われることがあります(笑)。そういった部分は、久美ちゃんの天然なところと似ているのかなと思います。映画の台本を読んだときは、自然体の自分で演じられそうだと感じました。
 
実際の映像を見た際には、夕日に照らされる中で久美ちゃんと主人公の司が話し合うシーンが印象的でした。現場では、夕日が沈む前に撮りきらないといけないので大変な部分もありましたが、とてもきれいな映像になっていて感動しましたね。司の本音を聞き出す、久美ちゃんにとっては複雑な心境のシーンだったのですが、私自身演じていて夕日に背中を押されたような、助けられた感覚がありました。
 
現場で演じていて楽しかったシーンは、バイクで疾走するシーンです。スタントさんの後ろに乗せていただいて撮影しました。私はジェットコースターが好きなので、疾走感がありとても楽しかったですね。普段バイクに乗ることはないので、貴重な体験でした。ぜひ注目して見ていただければ嬉しいです。
 
映画『BADBOYS-THE MOVIE-』は、そういった疾走感やアクションが見どころだと思います。私はみなさんがアクションシーンを撮影している場は見ていないのですが、映像で見たときに迫力に圧倒されました。ぜひ、映画館でその迫力や気迫を感じていただけると嬉しいです。
 
 
映画やドラマ、舞台などさまざまな場で活躍している井頭さん。俳優として生きていこうと決意したのはいつ頃だったのだろうか。
 

人としての在り方を学んだ

 
小さな頃から演じることが好きで、一人でおままごとをして遊ぶような子どもでした。だから、お芝居の世界にはずっと憧れていたんです。実際に仕事をする中で、この道で生きていこうと決意したのは高校を卒業する頃でしょうか。当時私はアイドルグループで活動をしていて、高校入学を機にメンバーのみなさんと一緒に上京していたんです。ただ、私はグループの中で最年少だったので、みなさんの決断について行ったという感覚でしたね。自分の決意ではなかったと思います。
 
高校を卒業する頃に、そのグループ活動が終わることが決まりました。そのときに、私は進路を選ばなくてはいけなくなったんです。お芝居の道一本に決めるのか、大学に進学するのか、また別の道を見つけるのか。ちょうど、主演を務めさせていただいた映画『鬼ガール!!』のクランクインを控えていたこともあって、自然と「よし、この道で頑張るぞ」と思えました。
 
それまでは、“学校”や“グループ”といったお芝居の仕事以外にも帰る場所がありました。その二つがなくなることで、仕事に対する責任を強く感じるようになったかもしれません。同年代で活躍されている方は多くいたので、その中で生きていくにはしっかり覚悟を決めて取り組まなければいけないと感じていました。
 
そうしてさまざまな現場を経験する中で、監督や共演者の方々から多くのことを学ばせていただきました。例えば、NHKの連続テレビ小説に出演させていただいた際には、役づくりについて一から教えていただいたんです。台本から役柄の背景を読み解く作業について手ほどきしてくださり、お芝居の基礎を築いてくれたと感じています。
 
共演者の方々からは、お芝居についてはもちろん、人としての在り方も学ばせていただいています。現場でほかの人に対する接し方を見ていると、いつか私もこんな人になりたいと思うんですよ。以前、この仕事を続けていけるのか悩んでしまうほど落ち込んだ時期がありました。そんなときに、井上真央さんと共演しまして。1年ぶりの共演だったのですが、最初にお会いしたときの些細な会話を覚えていてくださったり、撮影中も優しく声をかけてくださったりしました。そのことで、すごく励まされたんです。
 
また、「お芝居を見て希望を持ちました」と感想を送ってくださる方もいます。誰か一人でも、落ち込んでいるときに励ませるのであれば、この仕事を続けていきたいと思いました。この仕事は、「見てくださる方に受け入れてもらえるだろうか」と不安になることも多いです。でも、喜んでくださる方がいると「次はもっと良いものをつくろう」と元気をもらえるんですよ。