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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

全員でメダルを目指すチームづくり
結果を出して恩返しをしていく
競泳選手 入江陵介

 
2008年の北京オリンピックに出場して以来、4大会連続でオリンピックへの出場を果たしている、競泳選手の入江陵介選手(イトマン東進所属)。2012年のロンドンオリンピックでは3個のメダルを獲得し、2021年東京オリンピックでは競泳日本選手団の主将も務めた。東京オリンピック後には引退も考えたという入江選手だが、2024年のパリオリンピックを目指すと決めたという。どういった思いを胸に現役続行を決意したのか、これまでのご経験も含めてたっぷりとうかがった。
 

有観客のオリンピックにもう一度出たい

 
ここ数年は新型コロナウイルスの影響で、さまざまな大会が中止になったり、延期になったりしています。予定通りであれば、今年は福岡で世界水泳選手権が開催されているはずでした。そういったことが多くあり、なかなか集中しきれない部分もありました。昨年開催された東京オリンピックも、自分の中で出せる力をすべて出したという気持ちはあるものの、どこか「気付いたら開催されて、ひっそりと終わっていった」という感覚もありました。
 
東京オリンピック後は現役引退も考えました。ただ、本来であれば4年後に開催されるオリンピックが3年後ということで、もう一度チャレンジしてみようという気持ちになりました。2024年のパリオリンピックをゴールに見据えて頑張ろうと決意しました。パリオリンピックに出場できれば、5大会連続出場になります。競泳選手としては最多になるので、そういったところも目指したいですね。
 
以前に比べて、コロナの影響も少なくなってきました。有観客で大会を開催できるようになりましたし、海外での大会にも参加できるようになっています。だんだんと、元に戻ってきているという感覚があります。東京オリンピックは無観客でしたので、どこか寂しい気持ちもありました。もう一度、会場で応援してくださるみなさんの前でオリンピックに出たいという思いがあります。それが大きなモチベーションになっています。
 
今度こそ、強いチームづくりをしたいという思いもあります。東京オリンピックでは感染防止のため、さまざまな制約がありました。日本代表選手が集まってコミュニケーションを取る機会が、ほとんどありませんでした。コロナ禍でなければ、全員で選手村の部屋に集まってチームワークを深めることも可能でしたが、複数人で集まることは禁止で、部屋も一人部屋でした。コロナ禍でのチームづくりの難しさを実感しました。正直なところ、日本選手団の主将としてしっかりとしたチームづくりはできていなかったと思います。
 
 
 
 
 

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