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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

何事も試行錯誤しながら
自分らしいスタイルを探す

 
2005年に株式会社TBSテレビにアナウンサーとして入社し、『サンデー・ジャポン』や『NEWS23X』など多くの番組を担当。現在はフリーアナウンサーとして活躍している青木裕子さん。局のアナウンサーとして働いていた当時は、会社員でありながら公人として見られることに葛藤もあったと言う。インタビューではこれまでの経験から、2児の母としての考え、さらには今後進みたい道などじっくりとお聞きした。
 
 

自分にできることを模索する

 
TBSのアナウンサーとして会社員をしていたときは、フリーアナウンサーになって芸能事務所に所属するとは思っていませんでした。退社を決めたのもフリーに転身しようと思ったわけではなく、私の中で、局のアナウンサーを続けるよりも、何か新しいことに挑戦したいという気持ちが強くなっていたからです。
 
もちろん、退社してから考えるのではなく、会社員として働きながら、次の道を模索する方法もありました。ただ、私は器用なタイプではないので、局アナの仕事と並行してほかの道を探すのは難しいと思いまして。退職を決意したときは、ぼんやりと海外に留学しようかなと考えていました。とにかく一度仕事に区切りをつけて、次にやりたいことを探そうという心境でしたね。
 
それがガラっと変わったのは、結婚が決まったから。自分の挑戦よりも家庭を優先することにしました。ただ、結婚発表を夫の番組内ですることになりまして。私も事務所に所属し、「演者」として出演したほうが、発表の場の取り決めなどがスムーズに進むのではと思ったんです。夫にも背中を押してもらってフリーで活動することにしました。
 
肩書はフリーアナウンサーであるものの、どういった活動をするのかは、事務所の方と相談しながら決めていくことになりました。現在は、自分に何ができるのかを模索しながら活動させてもらっています。私は自分に何ができるのかわからないので、ご依頼いただいた仕事には、できるだけ挑戦してみようと思っています。どんなものが向いているのか、どんなものをやってみたら良いのかを、お仕事をくださる方に委ねてみたいという気持ちがあるんですよ(笑)。
 
会社のことを第一に考えて働いていた局アナ時代と違い、現在は私自身のために働いています。私自身の気質としては、自分を全面に押し出す芸能界の仕事より、会社のために働く会社員のほうが合っているのかもしれません。ただ、局アナは会社員でありながら公人と見られる、少し特殊な仕事です。私は頭の固いタイプなので、そういった見られ方をされてもしょうがないと割り切れないところもあったんですよ。そういった部分は、フリーアナウンサーとなった今のほうが割り切って仕事に取り組めていますね。
 
 
 
 
 

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