熱心に仕事に取り組むあまり、時間を忘れてしまうのはよくあること。しかし、休憩を惜しんで打ち込んでいると、知らない間に精神的にも肉体的にも疲労が蓄積している場合があります。根を詰めすぎて、結果的に仕事のパフォーマンスが低下しては元も子もありません。意識的に適度な休息をとるほうが気持ちもリセットされ、新しいアイデアが浮かぶことも。ただ、オンとオフをうまく切り替えるのは意外と難しいですよね。そういう場合は、“香り”を取り入れてみるのも手です。 五感の中でも嗅覚は記憶や感情への影響が大きく、香りを嗅ぐことでリフレッシュやリラックスにも効果が期待できると言います。そこでおすすめしたいのが、着火具がなくても手軽に使え、10分の間香りを楽しむことができるマッチ型のお香スティック「hibi 10MINUTES AROMA（ヒビ 10ミニッツアロマ）」です。 かつてマッチ製造業の集積地として栄え、現在も国内で生産されるマッチの約9割を占める姫路に1929年に創業した神戸マッチ株式会社。そして、幕末期に泉州堺から線香づくりの技術がもたらされ発展してきた淡路島で、革新的なものづくりを行う老舗お香製造会社・株式会社大発。兵庫県の2つの伝統産業の担い手のコラボレーションによって生まれたのがhibiです。日常の中に10分間、香りを楽しむ余白を生むhibiの魅力をご紹介します。

近年は電子タバコが主流となり、着火具そのものを持たない人も増える中、マッチで火をつけるという機会は生活の中で少なくなっています。そうした状況において、神戸マッチは「マッチが主役でなくとも、マッチのルーツを語り継ぐことができれば」という思いで復刻版レトロマッチとデザインTシャツのコラボなど、これまでさまざまな取り組みを続けていました。そんな神戸マッチと、1936年の創業以来「香りを楽しむ心で日本と世界をつなぐ」という思いのもと、積極的に海外へ日本の香りの伝統を発信していた大発が出会ったのは2011年のことです。 「マッチのように擦って着火させるお香」というアイデアを起点に、擦っても折れにくい強度と放香性の両立や香りの選択、今の時代に感性を伝えるためのネーミングやパッケージの開発など、新しい香りの楽しみ方を生み出すための“デザイン”に試行錯誤を重ねました。 約3年という歳月を経て完成したhibiの名前には、毎日そばに置き、気分やシーンに合わせて自由に香りを楽しんでほしいという、つくり手の願いが込められています。シンプルかつクールなデザインのパッケージとどこにでも持ち運べるコンパクトなサイズは、現代の暮しにジャストフィット。朝の目覚めのひと時や、ワークタイムのリフレッシュ、就寝前のリラックスタイムに――火をつけてから燃え尽きるまでの約10分、立ちのぼる煙を眺め、空気を彩っていく香りに身をゆだねる、ほんの少しのゆとりを日常の中に設けてみてはいかがでしょう。

利用の手軽さも特徴的なhibi。マッチにあまり馴染みがない若い世代にとっては、hibiに火をつける際のマッチを擦るような感覚や音も、新鮮で刺激的かもしれません。hibiの頭部分を箱の側薬に前方斜め下に向かって擦り着火したら、お香部分に火が移り、自然に消えるまで待ちましょう。お香に火が移ったら、hibiをトレイ内で専用マットに寝かせて置き、香りを楽しみます。