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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

首都圏を駆ける運送会社 社員に合わせ仕事を調整
協和運輸有限会社 代表取締役 神保修

 
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インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 群馬県伊勢崎市にある、協和運輸有限会社さん。こちらの会社を創業されたのは神保社長のお祖父様だそうですね。
 
神保 一応そういう形ではあるものの、少し事情が変わっていまして・・・。戦争から帰った私の父が、しばらくして家具の運搬業を始めたんです。当時はトラックではなく、リアカーを自転車で引っ張るスタイルでした。そこで、会社にしようというタイミングで、祖父を社長にしたわけです。
 
宍戸 仕事の中心はお父様だったんですね。ということは、今の神保社長は3代目というより2.5代目のような感じでしょうか(笑)。
 
神保 そんな感じですね(笑)。そんな私も、2025年でもう66歳です。以前は自分の代で事業を畳もうかとも思っていました。でも、大学を出て、宅配大手の会社に勤めていた長男が戻ってきてくれましてね。会社を次の世代へ引き継ぐ準備が整いました。
 
宍戸 若い跡継ぎの存在は心強いですね。現在の協和運輸さんはどのような荷物を運んでいるのですか?
 
神保 主に首都圏の配送をしていて、売り上げの柱となるのは、昔から手がけている家具と、長男が前に勤めていた会社などから請け負う多種多様な荷物です。家具といっても市販のものではなく、新築のマンションなどに据え付けるシューズラックやその他の収納家具などですね。
 
宍戸 4代目が来て仕事の幅も広がるなんて、願ってもない展開じゃないですか!
 
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神保 ええ。家具のほうは群馬県にある製造元から運んでいます。不動産市場との兼ね合いで景気の影響を受けやすいものですから、第2の柱ができたのはありがたいことでしたね。
 
宍戸 昨今は運送業界の人手不足がよく話題に上がりますよね。ドライバーさんの処遇について、現状はいかがですか? 
 
神保 今、15人の社員がいて、運送会社の中では比較的若い人が多いほうだと思います。先ほど言ったように、現在の弊社は大小さまざまな荷物を扱っていて、1日1回の配送で終わりという日もあり、長距離輸送もほとんどありません。それでいて、給与体系も悪くないので、そういう働き方が合っている人には居心地の良い職場だと思います。人手不足に関係なく、ドライバーにはなるべく負担をかけないようにしたいですね。あまり肉体労働がきついと大変なので、場合によっては2人体制にしたり、荷主に対して運賃の上乗せをお願いしたりもしています。