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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

表現活動や農業体験で 子どもの可能性を広げる
一般社団法人Kanau 代表理事 田中真理子 向井純子

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 「こどもたちの居場所創り」をテーマに掲げている一般社団法人Kanau(かなう)さん。本日は、代表理事の田中真理子さんと向井純子さん、理事の後泰象(うしろ たいぞう)さんのお三方にお話をうかがいます。まずは、事業内容について教えていただけますか?
 
田中 私たちは、子どもたちの”得意分野”や”好き”を見つけ、自分らしく生きていける力を育むサポートを行っておりまして。奈良県の橿原市を拠点に、地域とも連携して活動を展開しています。
 
向井 「音楽」「アート」「農業体験」という3つの取り組みを通して、子どもたちの成長を促しています。田中が音楽、私が絵画などのアート、後が農業体験と、各々が得意分野を受け持っているんです。市民会館などで定期的なイベントも開催し、支援が必要な子どもや親御さんへのアプローチも行っています。
 
タージン いろいろな取り組みを行うことで、子どもたちの将来の可能性もより広がるでしょうね。そもそも、どういった理由で不登校のお子さんに目を向けられたのでしょうか?
 
田中 ピアノ教室で教えていたとき、不登校の生徒さんに多く出会ったことがきっかけです。その頃から何かしたいと考えていましたが、1人ではなかなか難しくて・・・。そこで、私たち3人で力を合わせることにしたんです。
 
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向井 私は、自分の子が不登校になり、親として向き合えていなかった点にいろいろと気付かされました。そして、家で娘が絵を描き始めた出来事が、今の絵画によるコミュニケーション支援の活動につながっています。
 
タージン それぞれ身近な出来事から、生きづらさを抱える子どもたちを支えたいと思われたんですね。音楽やアートは感性が豊かになるでしょうし、農業体験も自然と触れ合える良い活動だと思います。
 
 そうですね。農業体験は、法隆寺のある斑鳩(いかるが)町という場所で行っています。地元のお年寄りの方々と一緒に、野菜の苗を植えたり収穫をしたりしているんです。
 
タージン いろんな世代の人と交流できる体験はとても貴重ですよ。大人になってからも、自分を支えてくれる思い出となるはずです。
 
 農業以外にも、みんなで山に登って景色を見たり歌ったりと、楽しく過ごしながら交流を深めています。