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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

表現活動や農業体験で
子どもの可能性を広げる

 
 
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向井 農業体験と同じく音楽やアートでも、カリキュラムを組んで指導するのではなく、自由に取り組んでもらっています。絵画なら、こちらは絵の具などを用意しておくだけで、あとは好きなテーマ、好きなスタイルで描いてもらうんです。
 
タージン ありのままに表現してもらい、その子を認めてあげることで、自己肯定感も育めますよね。いろいろなルールが張り巡らされた今の社会は、子どもにとって息苦しい気がします。のびのびとできる場所でこそ、個性を伸ばせるのでしょう。Kanauさんは学校でもおうちでもない“第三の居場所”とも言えそうです。
 
田中 私たちも、子どもたちはもちろん親御さんも一緒にホッと息をつける、そんな場所を目指しています。縦横のつながりが乏しく、子どもに関する悩みを一人で抱え込んでいるお母さんは多いと思うんです。そういった大人も安らげる場所をつくっていきたいですね。
 
向井 私自身、娘が好きなことに向き合っている姿を見て、本人が楽しく生きられることが一番だとわかったんです。学校に行く・行かないにこだわらなくても良いと思えて、気持ちが楽になりました。そんな安心感を、私と同じような悩みを抱えたお母さんたちにも味わってほしいです。
 
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理事の後泰象氏(右)
タージン 子どもたちのそばで悩んできた当事者だからこそ、持てる視点ですよね。日本は学歴重視で、自己責任の圧力もあります。悲しいことに、できないことで悩む人の気持ちをわかろうとしない人が少なくありません。だからこそ、Kanauさんのような受け皿が必要だと思いますし、子どもたちそれぞれが持つ才能を引き出して、それを伸ばすことが大切ですよね。
 
田中 おっしゃる通りです。今後も地域の方々のお力も借りながら、子どもと親御さんを見守る里山のような場所を目指していきます!
 
タージン 「里山」という響きが、あたたかいです。子どもたちが心置きなく自分自身でいられる故郷のようなイメージですね。Kanauさんがモデルケースとして広まり、各地で里山が増えていくことを、私も期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
大人ぶらず、子どもたちと同じ目線で接することです。
(田中真理子)
子どもたちが自ら考え、行動することを認めてあげることです。
(向井純子)
 

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