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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

仕上がりに妥協をしない 建物を守る防水工事
HIDARI防水工業 代表 左幸志郎

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 神戸市垂水区に拠点を置き、防水工事を手がけているHIDARI(ヒダリ)防水工業さん。左代表のこれまでの歩みをお聞かせください。
 
左 私は17歳で職人として建築業の世界に入り、20年以上になります。19歳から30歳まで塗膜防水の会社で経験を積み、その後、独立して10年目です。現在はウレタン防水をメインに、屋根やバルコニー、マンションの屋上、廊下など、防水材の塗布、室内・屋外工事全般を手がけています。姫路から尼崎のご依頼が多いですけれど、呼ばれれば兵庫県以外のエリアにも出向きますよ。
 
濱中 防水といってもいろいろな種類がありますよね。具体的にウレタン防水とはどのようなものですか?
 
左 建物の雨漏りを防ぐ工事で、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成します。塗って乾かす工程が必要なので、狭いバルコニーの工事でも2日は必要です。気温が低い冬場は乾くのに時間がかかりますね。ウレタン防水の他にも、ガチガチに固まり強度の強いFRP防水や水性防水塗料を使うものなど、いろいろと種類がありますし、場所によって塗り方が変わります。
 
濱中 塗り方も違うのですか! 防水工事のことはほとんど知らないので興味深いです。
 
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左 屋根など勾配があるところは、均等に塗らないと塗料が流れてしまい、垂れた形が跡になってしまうんです。均等に塗っていく作業が難しいと思います。
 
濱中 想像していたよりも難しそうですね。とても緻密な作業で、職人さんには繊細さが求められそうです。
 
左 そうですね。この仕事はガサツな人にはあまり向いていないかもしれません。私の場合、いろんな人と仕事する機会が多かったので、多様なやり方を見て技術を習得してきました。それぞれの職人さんのいいところを盗んで、自分で感覚を掴んでいくんです。